自分と異なる状況に、演じ、あわせる。





















化する状況

日々変わり行く状況に対応するのは大変です。
その代わり行く状況への策の一つとして

「仮説を立てる」ことがあります。

「こうだったらどうなのだろう」
「もしそのとおりにことが進まなかったら・・・」
などと考えることにより、次の行動への勇気を持ったり
最悪の状況に対する準備をします。


説の一例。精神疾患の対処

仮説の一例として精神疾患を有する方に対し、「策を打つこと」があります。
社会生活になじんでいける自信がないと考えられている方に対して、

「日常生活の予行練習」をする
ロールプレイ、
ソーシャルスキルトレーニング(SST)

というものです。これは、演劇です。
自らを主人公として、
例えば八百屋さんにお金を支払う時にどのような手順で行うか、
といったことに対し、自分と他者とが意見を持ち寄り行動を煮詰めます。
共同で行う「台本書き」のような作業です。

精神疾患の方でなくとも、好きな子に告白するときは
その告白が成功するように、入念な予行練習をされるでしょう。

SSTしかり、告白しかり、このような「演劇」は
知らず知らずのうちにわれわれが日常生活で行っています。

そして気が付くと、皆、男としての役割、お母さんとしての役割など

役割を演じながら生きている

部分のあることがわかります。
それはコミュニケーションを取る場で生きます。


化と就職活動

就職活動においてコミュニケーションは重要な役割を持っているようです。
他の人も書かれています。

これまでの会社員のような和を乱さないといった画一的な考え
言動不一致の考え方、言い方から
個々が違う認識をし、言動一致する考え方が必要となります。
それらは、従来の「国語」という授業で学ぶこと以上に
人と人とが会話をするということ、分かり合う、気持ちを共有する
ことを学ぶ必要があるようなのです。

最近の学校ではダンスが必修になっているのでしょうか
それが必ずしも表現に生きていくのかどうかは分かりませんが

何らかの形で他の人たちと接する

必要があることは事実です。

コミュニケーションが人格的な問題だといった間違った解釈や
コミュニケーション障害に特効薬があるといった間違った解釈を捨てて

体験から考えられた感動を得て、
感動から得られた記憶を大事にしてもらいたいです。
大学生ならば勝負できる専門性を持つことも重要でしょう。


もそも

そもそも日本人の使う言葉は、書き言葉と話し言葉があり、違います。
日本では読み書きそろばんに代表される前者の「書き言葉」が重要視され、
国語教育がなされてきました。しかし

書き言葉を用いて
人と人とのコミュニケーションを
成立させることは難しい

と思うのです。
話し言葉には「えー、」とか「まー」とか言う言葉の無駄があり
また嘘を言う柔軟性があります。
それが人が人たるゆえ、大事にされてきているのです。


応策と出来ること

その無駄を考える上で身近なものに俳優さんの演技があります。
役になりきることで劇を進めていきますが、
無駄のあるほうがより自然に見えるものです。
また、台本によって、例えば海外の台本ならばその歴史
日本の台本ならば地域の文化を推定して役になりきります。この

相手の立場や文化を
推定してあわせる。
あわせることはできなくとも
他を認識する。

ということで相手を想ったり、相手を理解出来るのだと思います。
すると具体的に

外交交渉から戦争を防いだり、
医療に於ける
お客さんとの説明を円滑にしたり
カウンセリングの座り位置を45°にしたり

という話し方、環境づくりを考える機会が出来ます。


らになぜを考える

結局は話をするということ、即ち

コミュニケーションをとることは
何らかの目的がある

のだと思います。

私やカウンセリングを担当される方がそれを考えるのだと思いますが
それは究極「なぜ?」を考えることです。例えば、

旅行先で同じような格好をした人から「旅行好き?」と聴かれたならば
相手は自分と話をして愉しみたい部分もあるのでしょうし
「私はこんな宗教しているの」と何の脈略も無く言うてくる場合には
私はその宗教を信仰しているからあんたは敬え

という

「言葉の裏」がある

のだと思います。
言葉で表現しきれない部分は
恐らくボディラングエージとして出てくると思います。
自分の発言を分析をするのであれば一緒に考えてくれる
メンターのような客観的な目を持つことも大事なのでしょう。

それをこの文献を読んで考えました。
コミュニケーションを実践する前進として
演劇を取り入れて学ぶ機会を作られている方の資料
「わかりあえないことから(平田オリザ 著 講談社 発行 2012.10)」です。


















普段あまり考えない演劇という方法、
視点でコミュニケーションを考える意味で貴重でした。
じつは私は私中学生の頃、演劇部にちょこっと入っていたのを思い出しました。

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