関係の希薄な原因


秋、別れに対し準備する季節、傷つきやすいのかしら


















り上がれない背景

「飲みいくか」「勿論、おごりッスよね。」
「盛り上がるぜぇぇぇぇー」
飲み会への参加、カラオケでの盛り上がりはあります。
ある調査によると、新入社員で飲み会に誘われて
嬉しいと思う人の割合は76%という報告があります。
一方誘われてうれしくない人は34%ほどいると考えられます。

彼ら、飲み会に参加したくない人の背景には

傷つくのが怖いことが
あるのかもしれません。

毎日顔を合わせる会社員や大学生であっても、です。
この気持ちの裏には自分の心にある”こだわり”
自分が注目されるべき存在である、と言った自分の

理想と現実とのギャップ

が根底に潜んでいると考えられます。

真実を自分の解釈で歪ませ、
自己価値が脅かされることから人間不信となります。
相手に認めてもらえないことから、心の触れ合う機会を閉ざし
相手に興味を持たないこともあります。
自分の本当の心を出すのが怖いので本心を隠すうちに
自分の行動さえもころころ変えます。


会と家族の影響

そのようなギャップのある心を育んでしまった環境は
社会と家族とが複雑に絡み合っていると考えられます。
それぞれ示します。

まず社会について、
過去に国は国民に富国強兵をのぞみ、またそれに応える形で
画一教育が行われ、戦後も残りました。
すると年功序列の制度もあいまって、
容易に今後のイメージが描けたのですが
変化の激しい昨今、希望のイメージを描くことが難しいです。
ですのでこれまで容易だった仕事のイメージが描けず、
つらさだけが残っています。

次に家族について
戦後は富が都市に局在しました。
そのため、自分が裕福になるためには都市に出る必要がありました。
都市に出ることで核家族化が進み、人との関わりの代わりに、
安定した仕事や収入を得ました。
すると、これまでの多世帯家族から単世帯家族に構成が変わり
不完全な夫婦、家族関係が出来上がりました。
 (過去は大家族で支えあってその家族なりの家族を構成していた)
不完全な家族は心理的に不完全で、それゆえ、
完全な家族を期待する”こと”が多くなります。
子は「いい子」を演じ、母親が夫、子供を心理的に縛ったりします。
親は子どもに成長させるための旅をさせず、
心の弱い親から育った子はますます心が育たなくなっています。




















代の流れによる変化

そこで、最近では社会の変化と自己変革が求められています。
それぞれ、

社会の変化では
実際に仕事を通して自分の自信を持つこと
また仕事から夢を結びつけること
一方で社会では結果が全てだと割り切ること
育てる側として、逃げ道を作ったり
若者独特の苦しみや気持ちを共感すること

自己変革では
全体を通して自分を省みる
自分の傷つき傾向を知り恐れていることを客観的に見る
そして仕事としてならどんな役割があるのか理解すること
憎しみや仕返しの感情を夢のもてる形に昇華させること

です。

これらを踏まえたうえで具体的に

・私は何を考えているか伝え、
 もしくは書くことで自分の感情を知る。
・自律訓練法などのやり方を真似し、
 他の人の行動から感情の納得をする。
・繰り返しの悪循環を断ち切るため、
 NoはNoといい場合によっては
 近づかない、割りきる。

ことで整理が出来ると思います。


会的役割と生物学的役割

人間も組織と同じで成長していきますが
医療技術の進化から年々寿命が延びています。
それに伴い 社会的な役割、社会的年齢の準備期間が延び
活動も晩年傾向にあります。
それが晩婚化にも影響しているのではないか
との考えがあります。

一方生物的年齢は急激な環境変化が起こらない限り
数年、数十年での進化はほとんど無いと思います。

ですから社会的年齢と、生物的年齢とのギャップが起こりえます。
しかし、それは考えたところでどうしようもないことかもしれませんけどね。

 この本を参考に考えました。
「傷つくのがこわい(根本橘夫 著 文藝春秋 発行 2005.5)」 です。


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