論文を作る方法

 


















わらないつらさは避けたいです。

話をしていても伝わらないことはあります。

すると、存在そのものを否定されたような気持ちになります。
そしてつらい気持ちを味わわれるのかもしれません。
このつらい気持ちを味わうのは何とか避けたいです。
ですからつらい気持ちのもととなる伝わらないことを避けようと考えます。

通常、この話の伝わらないことが起こる原因は

  • 伝える方法を知らないこと
  • 考えが甘いこと

があると私は思います。

ですからこれら原因のうちのひとつ、「伝える方法」を知ることで
自分の表現方法を身につけ、他の人とも
意思疎通を図ることが出来るのだと私は思います。
そこで、ここでは伝える方法をお伝えします。


思疎通を図る表現方法確立ためにはどうするか。

表現方法の一例として、書くことがあります。
その中でも論文レポートがありますが、
これは事実のみを記すことが望まれると書かれている文があります。
(コレル・レアド)
論文は要点を述べ、明瞭化します。話の筋道を立てることも重要です。

日本で出されている論文は、
はっきりし過ぎる表現を嫌う傾向にあります。

「~と考えらえれる」「~だと思われる」など
「責任をとりたくない」という気持ちがあるのでしょう。
これらの表現は使わないほうがよいです。


的を持って表現をします。

表現でにおいて最も重要なものは目的です。
課題を置き、「なぜ」「どう」重要か
「背景」を知り「どのような手段」で行うか
を示すことで何が期待されているかを考えます。

目的を達成するためには、読者や聞く人が誰なのかということと
どの程度の知識を持っているかを知ることが
表現する上でも、後の単語の選択をする意味でも
重要になると考えます。


的を支えるための構成を作ります。

目的設定後は概要から詳細を考えます。
機能別、性質別に分けます。
(取り扱い説明書、論文などの種類により異なる)
文章の意味の流れは、以下3点のいずれかで組みます。

  • ある説の否定
  • 複数の事例から言えることを述べる
  • 誰でも受け入れられることからの展開。

これを文章の基軸として構成表の作成をし、
書いている文章間での論理構成をします。


成を形作る文章を作ります。

構成には複数の文章が存在しています。
文章の最初にトピックセンテンスを記し、
後の段落で文章間の関係を示します。

文章を読む、書く場合、主語が何かを見出します。
文章は一貫した主語で書けるようにします。


章の部品(単語)を用意し、事実を見極めます。

文章には単語や事例が存在しています。
論文で使われる単語の単位は通常SI単位が使われます。
これらと各種文書記号(、。:;・・())を用いて表現します。
先にあったように、読む相手、
聞かせる相手によって表現や扱う単語を変えます。
相手が専門家であり、かつある程度知識の共通認識が
なされているのであれば、専門用語を使ってもかまわないと思います。
一方一般の方向けの講演では、一般に使われる表現や単語を選びます。

また、選ばれた単語(や事柄)が事実かどうか調べます。これは重要です。
事実とは客観的に確認できた自然法則や事件です。
性格を無視して感情を混ぜません。
事実は正しいか間違っているかの二択です。

この事実に対し、事実の上に立てられる意見があります。
意見は多くの答えを持つことから多択となっています。

これら事実と意見は分ける必要があります。


後に、出来た文章を他人の目で見ます。

こうして作られた文章は最後に指導者なり、先輩、友人なりに読んでもらう
あるいは作成後しばらく寝かせて自分で自分の書いた文章を
読み返し(文章の内容を忘れるくらい)推敲することで
客観的文章となりえます。時には書き直すこと、勇気も必要です。



世には新聞、論文など多くの文章がありますが
これが説明文として機能している文章は
そう多くないのだろうなと思いました。


参考文献は以下
「理科系の作文技術(木下是雄 著 中央公論出版社 発行 1981.9)」です。


















私が大学生であった頃に、研究室の先生からお勧めで
買った本です。10年ぶりに読み返してみました。
30年前に発行された本なのですが、今でも十分使えます。

加えて、
何が重要か考え構成を持つこと、文章の作成、他者の目で見ることは、
生産現場を改善するときに言われるPDC(A)サイクルと
非常に良く似たシステムなのだとわかりました。
目的や目標を立てること、構成表を作ることがPLANにあたり
文書作成がDO、
他者の目で見ることがCHECK
なのだと思います。

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