子育てに必要なこと

 


















不安を抱えがちな子育てですが
自分の子を認め、完璧を目指さない柔軟性が大事です。


育てへの不安

子育て情報が氾濫することで、子育ての難しさが伝わり、不安です。
不安は「より完璧に教育せねばならない」、
「私の子どもこそは勝ち組に」、といった
競争原理が根底にあり、子育てにも紛れ込んでいるのかもしれません。
また自身の親子関係が良くない場合、子どもに悪い影響
すなわち負の連鎖が起こることがあるようです。
ですからそうした負の連鎖を断ち切ることを含めて
どうしたら子育てに不安なく取り組められるのでしょうか、以下考えます。

保育者は人生に関心を見る目線が大切であることが考えられ、
子とともに育っていく実感を持つことが大切です。
保育園ではそれを見越して意図的系統的な計画を立てて子育てをします。
良い子育てをするにはたくさんの知識と想像とが必要です。

子育てでは、母親と父親の役割はひときわ大きいものです。
基本的に子は母親に近くいることで愛着・情緒が育まれますが
欧米の研究によると
母親でなくとも愛着が出来ることがあるといわれています。
また父親は子育てに多く関与することで
母親の制約感が減りよい子育てが期待できます。

保育者の今後の課題は子どもを育てる実感をいかにもつか、です。
また子育てと仕事の両立、
待機児童ゼロを目指す、
地域で子育て情報の共有
保育サービスの拡充、
といった児童対策をすることも大事です。


育者としての懸念

一般的な教育知識を知ると
ついつい「今月中までに話せられるようにしたい」だとか
「このような能力を育てたい」と考え、
親の都合で子育てをしてしまいがちです。
ですが、子どもは子ども、ひとりひとり違うので、
子どもに合った対応したいです。

子に合った対応の中で最近注目されているものに
コミュニケーション能力があります。
つい「この子コミュニケーション能力が無いのじゃないかしら」
などと考えがちですが
子のコミュニケーション能力は皆生まれた当初から備わっています。
生まれてすぐから無意識のうちに
母親の乳房を吸ったり休んだりして親の態度を伺います。
年齢が進むにつれ態度だけでなく、
言葉を発し、概念を用いて独立してゆきます。
それを認めることが大事です。

そして保育者には誠実さが求められます。
子どもは親から働きかけられた表情を読み取りますから
誤解を与えないようにしたいです。
誠実さを備えることで大人が子どもとともに巻き込まれる関係を大事にします。
巻き込まれる関係とはこれ即ち親が抱く、子どもが抱かれる環境を作ることや
遊ぶ場合にも大人が子どもとともにいかに遊ぶかを考える、といった事です。
つまり受動と能動を分担し行動の手ごたえをつかむことの出来るようにします。
結果として誠実さが子に認められると、子は落ち込んだときにも立ち直られます。


とめ

えてして親から暴力を受けたり拒絶を受けたりすると人が信じられず
愛を受け入れられなくなってしまいますが、自分が親でしたら誠実に子を認め
完璧でない教育を目指すこと、子どものしたいことを先回りせず、
言っていることの2割程度がわかってもらえたらいいな、といった
子育てに対する柔軟性を持ちたいです。


以下の文献を読んで考えました。
清野博子 最新現場報告子育ての発達心理学 講談社 2002.5です。

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