不安なことへのありかた・森田療法

公開日: 1/12/2014 感想 森田療法 生き方 精神医学 精神保健 読書




















「不安で行動できない」「人前にでるとあがってしまう」
などなど、誰しもこのような気持ちになることはあります。
ですがこれが日常生活に支障が出るほどひどくなると病気です。
その対処法で代表的なものに森田療法があります。
時に欲求不満な状態で不安や葛藤を持ったまま、あるがままに行動します。
自己治癒力を信じ、目的を見定めて前向きに歩むことを期待する方法です。


西で分かれる精神療法

「病は気から」という言葉があるように、考え方が変化すると
元気になったり、もしくは病気になったりすることがあります。
その中には「あれこれをしなくてはならない」といった
強迫的に物事にとらわれたり、「できるだろうか」と、
不安が先立ち行動を制御してしまう「神経症」があります。

これは考え方の歪みなため機械で異常個所は発見できません。
微小な気持ちでしたら無視してもかまわないかもしれませんが
たとえば外出の予定があるのに
ガスの元栓がしまっているか心配で一日中チェックしているなど
日常生活に支障きたすならば、対処が求められます。
そこでその対処には精神療法が用いられます。

精神療法には西欧式と東洋式とがあります。

西欧式には一般的に精神分析といわれ、
自然から自分を対峙し文字通り分析します。
必要なものは治す者と治される者との「治療同盟」であり、
先の神経症ではそれを「欲求不満」ととらえ、
全ての原因を「性」と考えます。

一方東洋式は森田療法があります。
これは自然の恩恵を「あるがまま」とします。
必要なものは「日常での実践」で、
神経症は「関係の不適応」が原因とし、
さらに関係の不適応とは「ストレスと事象」だとしています。

そこでここでは一般の方でももちうる気持ちから
神経症の対処方法と原因を述べ、
日常生活にどう生かすことができるかを考えます。


田療法の具体的行動

森田療法は

  1. 日常の外界と遮断し、1週間寝る日を迎えます
  2. 欲求不満を残したままで軽い作業を1週間以上します。
  3. 日常行動をします。

本来人間の生きる力、自己治癒力を大切にしています。
軽い作業をこなすことで生きる力をたくわえます。
一方日記をつけて今どう考えているかを知り、
とらわれの脱却を図ります。
全ての前提として他人の声に深く耳を傾けるようにします。

バネを手で縮めた後に手を離すと飛び上がるように、
体をいったん休ませることで次の行動へ弾む準備をしています。

日常行動では不安が行動を制御していまう不安神経症の方でしたら
恐怖から行動へ突入し生の欲望の中で
現実逃避と自分が生きたい気持ちを持ちます。
書くのに不安のある方でしたら「相手に伝われば良いわ」であるとか
不眠で悩まれる方でしたら「眠りにとらわれてみる」など
不安な気持ちをもったまま行動します。

先のガスの元栓チェックの話でしたら
もう少し確かめたい気持ちや不安を残して行動する(あるがまま)ことで
「できない→でもしたい→でもできない」といった自分の悪循環を打破し
本来外出したい、生きたいと思った「目的を持ち」行動します。

決して身勝手な意味ではなく自己実現のあり方を考えながら
生きる策です。

これを克服すると、自己の確立から他人への配慮や社会、
文化の目が開きます。
視野が広くなるということです。
私も感じました。


経症の起こる原因

神経症な考えは誰しも持っています。というのは、
通常は不自然な状態から
”かくあるべし”という気持ちで向上心を持ちえることがあるからです。
一例では日本社会において「恥」を形成する場面で用いています。
一方で病気な方は不自然な状況を
無理矢理合理化し気持ちを葛藤させます。
不安を理由にして現実参加を拒否したりし、
石橋を叩いても決して渡りません。
一例で言うならやめたいことを意識することでさらに悪い影響を示し、
心気症や、パニック症状、ひきこもりとなります。
ちなみにこれは統合失調症とは葛藤の有無で異なります。

人間は前頭葉がある生物なので葛藤を感じながら生きています。
葛藤への対処、気持ちの整理は、
先天的に備わっている部分もあると思いますが、
圧倒的に後天的に養われます。
一卵性双生児でも一方が神経症で他方が神経症で無い例があるからです。


育にかかる原因

後天的に養われる葛藤への対処にかかる影響は生育にもあります。

子を育てられる親御さんが
教条的、真面目過ぎたり融通が効かなかったりすると
「しっかりしなさい」と、どうしても子どもに完全を求めたがります。
先の双生児の例では兄の方が神経症になる例が多いようですが
その背景には「兄なんだからしっかりなさい」、
といわれたことが原因としてあるようです。

また人間は

  1. 生物期として母体と一緒にただ生きるための時期経て、
  2. 家族期では自分が自分である自己同一性が養われ、
  3. 前社会期で友達との遊びからの快楽、人間関係を作り、
  4. 社会準備期では学校から自制と他者とのかかわりを学びます。

この過程で家族期や前社会期に甘やかされることで不安神経症になり
逆に甘えられないと対人恐怖症となりえます。

さらに家族期における自己同一ができなかったり、
自我の形成が出来ないと、社会準備期に家庭・校内暴力、いじめなど
社会的な問題が出てます。


えられる今後の神経症の症例

私は世の中が便利になったことにより、暇が発生し、
目的を見誤ってしまい、神経症になる例もあると考えています。
現在ある日本社会も十分便利ですが、今後より便利になっていく中で
暇がいっそう出来ることを考えると、
現実との不適応がますます多くなることから
先の仮説に当てはめると今後神経症の治療は大事になると思いました。

それを以下の文献を読んで考えました。

岩井寛 森田療法 講談社 1986.1 1刷 2010.6 46刷 です。

 
















私が東洋人だからかはわかりませんが、精神分析で性の衝動があるというよりは
森田療法でのように、ストレスと事象から病気が成り立つとかかれると
すっきり理解できます。あるがままが存在しうるままという解釈だといわれても、
「そうだろうな」と同調できる部分があります。
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