書いて表現する方法




















言葉を話せられることは重要ですが、
同様に文章を書けることも重要です。
文章のなかで目的のある実用文は、
序文、本文、結論と言った「型」であらわせられます。
この型に書きたいことを当てはめることで、完璧にでは無いにしろ
すっきりした伝わりやすい文を書くことができます。

すようにも文章を書けるようにもなりたい

「話し言葉」と「書き言葉」は異なります。
話し言葉は冗長率(無駄)が高いです。
したがって話し言葉を書き言葉であらわすと文が長くなります。
また話し言葉はあいまいな意味で使っていることもあり、
相手が話し言葉を読んでも、
正確に意味の伝わらないことがあります。
一方、書き言葉は冗長率が低いため文は短く、
また正確に表現されると私は思います。
まとめると以下のようになります。

表1.話し言葉と書き言葉の特徴

    l  話し言葉 ≠ 書き言葉
- +----------
特  l  冗長率高い 冗長率低い
    l  (文長い)   (文短い)
徴  l  あいまい   正確


両方ともバランスよく使えることが望ましいと私は思いますが
特に正確に、相手に物事を伝えることを考えた場合、
書き言葉を学ぶこと、文章を書けるようになることは重要です。
そこでここでは書き言葉の型を学ぶことで
文章が書けるようになることを目的とします。


をよしとするか

書き言葉の中では特に実用文に着目します。
実用文には目的があり、それをどう展開させるか考えられ、
展開によって読み手を意識し行動を促せられるからです。

実用文は英語の文章も日本語の文章も同じ構造になっています。
実用文は一定のルールにしたがってまとめられ、また
いつでもどこでも同じような反応を得ることを目的としています。

実用文は文と文とを結合して意味の漏れが無いようにし
並べ方を考えて文章としての調和・論理を保ちます。

なお、これは従来まで日本の国語教育でなされてきた
文法だけを学ぶことや対話のような構成とは異なります。
ですから話すことはできても書く事のできない人は
私をはじめ、多いと思います。


用文の構成はどうなっているか

実用文の基本は

「序文-本文-結論」と言った構成です。

序文では本文以下のデータの要約し、
読んでもらえる価値判断の仰ぐ文章を書きます。

本文では総論からの各論(単語)で構成されています。

総論は、目的をはじめに書きます。
次に、目指す目標を記した問題点から、
何を書き手がしたいかと言った技術的目的のため、
なぜ表現するのかと言った伝達の目的を書き、
結果どうなるかを書きます。

総論は各論の文を要約、接合し、ひとつの文とします。
種類は「定義」、「原因と結果」、「分析」です。

各論は主に関心の大小、古いから新しいといった時系列、
左から右・上から下・作用する空間といった順番で並べます。
同じ事を書いていても、この順番を変えると、文章は大きく変わります。

さらに各論は
「~たり、~たり」「です。ます。」「~なこと、~なこと」などの
表記を統一することが必要です。

文章を構成する単語は一つの意味を取ることしか赦されず、
例えば名詞に付く動詞は決まっています。それを調べるのには
類語辞典や国語辞典を用います。

また、使う単語は具体的な言葉が求められます。
ですから「~的」や「~性」などと言ったあいまいな名詞、
「名詞+行う」と言ったあいまいな表現は不適です。


果的にわかりやすい文章構成

世にあふれている実用文を見ると、わかり易い文章構造は
「結論を述べ、概要やプロセスを示した後に、
既知と未知との比較、結果を重要順に並べて、最後に解決策を述べる。」
となっていると私は思います。

それを以下の文献を読んで考えました。
「コミュニケーション技術(篠田義明 著 中央公論出版社 発行 1986.6)」です。


















著者は文系の方ですが、実用文に限っては理系の方が作る文章も
同じような構成で書かれていることがわかりました。

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