理系と文系とにおける論文作成方法の違い

公開日: 1/07/2014 感想 書き方 読み書きの技法 読書 文系 理系 論文




 説明文はある程度の型が決まっています。その型がわからずに説明文や論文を書いた場合、相手に自分の書いた文の内容を理解してもらえません。こうした理解してもらえないことは相手に自分の主張を伝えようとしている場合には問題です。改善する必要があります。そこでここでは説明文や論文の要素や形を確認し、理系と文系とにおける、論文の書き方の違いを示し、どうしたら良い文が書けるかを考えます。


世には説明文がたくさんある。


 世には他人の作った文がたくさんあります。書物や新聞、論文といったものがそうです。これらは物によって書かれている内容はまちまちですが、説明文や論文に限った場合は、書き方にある共通点があります。

 理系と文系とでは一見文章の作り方も違いそうですが、結果的に出来る文は同じです。そこでここでは文の基本的な形を示しながら、理系と文系とで文の作り方の違いをまとめどうしたら良い文が読めるか、書けるか記します。


人には理解しやすい文がある。


 人の理解の仕方にはパターンがあります。それをいい形で刺激することで気持ちの良い理解をしてもらうことができます。

 その気持ちの良い理解をしてもらうための文章例がエッセイや論文です。エッセイや論文には相手に理解してもらいたい主張があります。

 ですから相手に自分の主張が理解されやすい文、相手の主張を理解に適した文こそ、説明文では良文といえると思います。それには理系や文系の違いはありません。


理解しやすい文を読むには作るには。


 そうした理解に適した文と接するためには、既存の良文を読む必要があります。
 
 既存の文が良文か否かを見極めるためには、とにかく文を多く読んで、それぞれの文の良さを見比べる必要があります。

 多くの文を読み、それを見比べることによって「良さ」がわかり、その上で良い説明文を多く読むことによって、自分でもそれを真似して良い文を作ることができるようになるのだと思います。


説明文の意味


 なお、良い説明文の多くは他人の解釈を批判的に継承しています。
 
 つまりかつて利用されてきた①今まである理論(背景)を下敷きに、②これまでの仮定を批判(目的)して、③独自の考えを生み出す(方法と結果・結論)ということです。

 そうした基本を持った上で、文の作成方法は理系と文系とで以下のように違います。具体的には理系は結論から結果、方法、問題点、背景とさかのぼって作ります。文系では背景からの問題を展開し新たな問題を生み出し作ります。以下にその方法を図で記しました。

図1理系と文系とでの論文の書き方の違い
















文系と理系とによる説明文の作り方の違い


 よく良い文章を作りたければ書きまくれ、などと書かれている文系の方の本を読むことがあります。これは背景から目的、方法結果、結論と論を展開していく文をたくさん作ることで、よい文が書く練習ができることを意図したものです。ひとつのことを複数の視点で書くことで、考える機会や事例に着目する視点を増やしたいのだと思います。文系の方の卒業論文の文字数下限があるのはこのためです。

 一方理系の場合は既に行った実験結果を素直に見つめ、他者とのディスカッションを通して結果の考察を導き出します。その結果と考察を元に、どのようなことがいえるか、それをするための目的とは?からそれがなりえる背景を調べ、タイトルや概要を考えます。

 文系理系いずれにしても本来説明文やエッセイ、論文は出来る限り簡潔に短く書くことが望ましく、また結果と考えとは分ける必要があります。


考えと結果をわけるわけ


 なぜ結果と考えは分ける必要があるのか、それは説明文や論文を作る際、「結論」や「思い」、「考え」に分けずに書いてしまうと、本来虚心坦懐に見るべきはずの事実が考えに引きずられてしまい、結果を素直に見られなくなるからです。もしくは証拠も示さず思い込みで結論付けてしまうこともあります。

 すると本来必要なデータを消してしまったり、あるいは蛇足なデータを添付してしまったりしてしまい、めちゃくちゃな結論を言う論文や説明文になりかねません。

 ですから主張は持っていてもいいと思いますが、事実と考えとはわけ、考えにとらわれずに論文を書かれるとよいのかもしれません。


まとめ


以下の手順を踏んで良文を作ります。
①既存の多くの文章を読み良さを知ります。
②良さを知った上で良文を多く読みます。
③多く読んだ良文を参考に「背景、目的、方法、結果、結論」の順で分を並べます。
(④結果と考えとを分けます。)



それを以下の文章を読んで考えました。
「読み書きの技法(小河原 誠 著 筑摩書房 発行 1996.2)」です。












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