目的を的確に定め共有する。





















 基本的に私たちの生きる世界では「確立したもの」はありません。ですから、できるだけ既存の法則を用いようとします。しかし何にもわかっていない場合、もしくは何を目的とすればよいかわからない場合は結果すらろくに出せません。ですから結果を求める場合、目的を的確に定めることは重要です。そこで、ここでは目的の定め方や目的の誤った定め方、事例を述べ、誤った目的を持たずに生きる方法を考えます。


目的と終着点のバランス


 目的を持って行動する場合、ある程度無駄を見越して行動する必要があります。目的の到達地点には安定を目的にする考え方と、自由を目的とする考え方とがあります。

 安定を目的とする考えとしては、ある程度まで向上するのには貢献しますが、こだわりすぎると変わらず衰退します。昔の価値観を適用し、悪しき習慣の実践がなされ、押し付けがなれたりします。
 自由を目的とする考えとしては、向上するのには向きませんが、こだわることで、変化を生み発展します。新しい価値観を生み出し、強制されることなく、生み出すことが可能です。

 目的はこれらのバランスが良いことで成り立ちます。しかしバランスのとることを考えていたら本末転倒です。また、目的を遠くに定めている人が近くの目的しか定めていない人を見ると「その程度?」と残念に思えてしまうことがあります。人間関係を維持する上で相手との目的の共有を図ることが重要です。そのためには話をしましょう。


誤った目的を立てると


 その目的の到達点の違いの例として「人間関係の構築方法」があります。仕事の継続にも影響することですが、これはどこにいっても必要です。そのなかで異業種交流会と、結婚相談所について書きます。

 異業種交流会では「商売」を目的に定めた方がいます。目をギラギラさせて、がっつく傾向にあり、いちいち反応がわざとらしいです。MT車ならいきなり5速で走ろうとしている状態です。引きます。そこで目的を「友人作り」に置くと自然な人間関係の構築ができます。はじめにゆっくり、徐々に激しく交流するように加速を調整します。

 結婚相談所では、あくまで「自分が幸せになること」を目的とする方がいます。相手の「年収」にこだわってしまい、すぐに金や仕事の話をします。これも「相手とともに良くなる」ことを目的に置くことでお互いに駆け引きを用いながらひとつの経過点としての結婚を考えることができるかもしれません。


それを以下を読んで考えました。
西山昭彦 人間関係力をつける 日本経済新聞社 1997.8です。

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