結果平等から機会平等へ

公開日: 3/18/2014 学校教育 感想 大学サバイバル 読書


 日本では農耕民族の影響もあってか、天皇や幕府などの上や天から権威や食料などの恵みを与えてもらう、等しく分け与えてもらう、といった「結果平等主義」の文化が根付いていて、誰もが信じています。ですからそれが大学や会社への考えでも生き、「結果平等が良し」とされています。
 しかし実際は、機会は平等でも結果が平等なことはありません。ですが根強い文化のためか知らず知らずのうちに結果平等を機会平等と勘違いしてしまうようです。
 この「機会平等」は「結果平等」と違って視点を「した、させてもらった」と言った過去への考え方ではなく、「どうするか」と言った未来への考え方にかえることだと思っています。
 この結果と機会との考えの違いも実害がない場合は放っておいても良いです。しかし問題が起きた場合は根本的に考え直すことが望まれます。そのためにはどうしたらよいのでしょうか。ここではたとえの場のひとつとして「大学」を例にとり、①周りが変わったほうが良いであろう方針と②自分自身の変わったほうが良いであろう方針を書きます。


一般的よさと自分にとってのよさの違い


 一般的に偏差値の高い大学に入ることで自分の偏差値や出来が優れていると勘違いしている方がいます。大学の偏差値は”結果として”高いだけです。ですから偏差値の高い大学に入ったからといって、自分の偏差値が高く、優れているわけではありません。人間は常に変化します。試験当事はそら一時賢い部分もあったのかもしれませんが、それからの能力を担保し続けられる保障はありません。

 大学の入学目的でもそうです。本来大学では「何を学ぶか」考え、また「研究する場」です。同じ志のもの同士が協力して研究を成し遂げることを学びます。しかし最近では大学教育を中等教育などの学校と勘違いしている方がいます。そのような考え方をされている方はなぜか、本来スタートな地点をゴールとしているのです。これでは目的を手段と取り違えていて、恐らく入学したとたん思考停止してしまいます。すると大学に入学してから新たな目的を探し、卒業までの間は、「遊ぶ場」「友達を作る場」などの薄っぺらい目的を作ります。

 国の方針では、大学へ運営金を補助し、ある程度の学力向上を期待しています。そうした意味では、どのような目的の方が大学に行っても良いは思いますが、入学後は目的の違いによって大きく変わると思います。

 また、国という組織も生き物である以上、その関与できる力にも限りがあります。大学進学率が6割7割となっている現在、まんべんのない学力向上を目標に掲げると、下レベルにも力を補填せざるを得ず、全体としてレベルの下がります(下図AからB)。愚民化をするのであればそれでもよいとは思いますが、疑問です。
図1.レベルと度数の分布 AかBかになる。バランスが重要
















 ですから、レベルのあげることを目標とする場合、かつての旧制高校のようにある程度の篩いわけをし、エリート教育をする必要があります。そのためには周りと自分とで変化していく必要があります。どのような変化をしたら良いかを以下に示します。


周り


 一般的に専門は教養の上にあると考えられ、教養は基礎学力の上にあると考えられます。するとそのような学問体系を通して、篩い分けをすることがよいと考えられます。限られた人間には報酬なり学びを与えることで、学力や研究の質の向上が図られると考えます。

 それには単位や研究論文数など正統に評価することが望ましく官僚的で権威主義的な公平性ではなく、成果に応じ分配するような形もしくは評価外で承認を得てお金を引っ張ってくことが必要です。
 新設大学では大学名ばかりを変えるところや、Fランク認定されるところがあります。それらも場合によっては一回捨て、新たに考える必要があるのかもしれません。
図2.専門のあり方、篩い分け方

















自分


 自分としては目的意識を持っていくことが必要と思います。 特に理系の学生の場合、大学を出た後そのまま無目的で大学院に残る場合があります。そして教授に言われたまま博士号を取り、講師や教員をする方がいます。

 私が高専生のときにもそのような教員・教授が居ました。どうもそのような無目的でなったであろう先生方は話をしていても浮世離れをしているというか、考え方が子どもだな、と思っていました。それには目的のなさが根底に潜んでいるのだと思います。

 ですから特に教える立場にある方は一度外に出て客観的視点を身につけ必要性を感じた場合に、目的を持ち再入学なり社会人入学なりの行動します。そうすることで成果やアウトプットの質も向上すると思います。



それを以下読んで考えました。
古沢由紀子 大学サバイバル 集英社 2001.12です。

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