もやもやには諦める/循環を見出す。


もやもやも諦めるか高いところから見るかで解決策が見出せるかもしれません




















 1ヶ月前の話になりますが、私は毎年6月というと配置転換や転職の時期があるような気がして、もやもやした気持ちを持ってしまいます。そのようなもやもやした気持ちを持つことは心も冴え渡る、よい状態とはいえません。ではそうしたもやもやを払拭するためにはどうすれば良いのでしょうか。ここではそうしたもやもやを解消する方法を人間関係、特に親子関係になぞらえて書いてみました。


知れぬもやもや


 日本は梅雨時期があります。おおむね6月頃がその時期で、天気が悪いことが多く、また大気中の湿度も高めです。よってじめじめした気候となりがちです。すると気持ちも天気のようなじめじめとなりそれが発達すると、もやもやしてしまいます。病は気からという言葉があるようにもやもやとした気持ちはやがて病をもたらし、人を苦しめてしまう場合もあります。


もやもやの先から見られれば解決


 そうしたもやもやを解消するにはどうするかを考えるとその一点だけでなく、その先や別方向から見えるようになれば、行き着く先や取り付く島も有りそうに思えるのです。

 しかしそうでない場合は、ついついもやもやが先行することにより、自分の考えを中心になり、わけが解らなくなってしまうことから、何らかに責任を押し付けがちになってしまいます。
 すると「自ら」ではなく何らか「他のもの」を信じて決断してしまう場合も有ります。当然、もやもやした気持ちが前提としてあるため、根拠も不明確です。


もやもやな不安状態からの脱出


 こうしたもやもやな不安状態が続くと、取れるところをとろうと考え、わざわざ冒険をしなくなります。守ることに一辺倒になり、もしくは攻めても根拠の無い自信をもって行動してしまいがちです。
 すると、例えばボーナスを前提としたローンを組んでしまったり収入の前提を持った転職を期待してしまいがちです。

 ですが、このような前提が先にくるようなことは現実の社会であるはずは無く、どんな状況でも先はわかりません。ある程度の予想はつくにしても、確実なことは基本的に無いです。
 ですから、期待しすぎないこと、即ち諦めることに必要な気がします。



似た例:子離れできない親親離れできない子


 こうした考えはどこか「子離れできていない親」と同じような気持ちなのではないかなと私は思っています。子どもは生まれながらに独りで生きていくことは難しいですから、必然的に親に頼らざるを得ません。ですが親からすると、子どもを育てるうちに「この子のの生活は全部私が見てきた。」「子どもの人生は私の手中の中にある。」と勘違いしがちです。
 親からしたら、自分の子である子を大事にしていきたいと思うのは当然です。しかし、子どもの人生は子どもが主役で、親は親の人生としては主役ですが、子どもの人生にとっては脇役であることを知る必要があります。
 そういった意味では大人が脇役として与え、子どもが主役として得る、と言った循環を感じ取る必要があります、いわば『新陳代謝』です。

 つまり親は子どもの気持ちを尊重し、自分のたな卸しを含めた情報提供を子ども相手にする。そして大人は子どもの考えを受け入れ、小さい頃の自分を再び味わうことで追体験をします。すると親は若さを取り戻すきっかけ、成長を期待することができる気がします。子どもに資金も含め、何らかのものを提供して、初めて親自らが得られるものがあると思うのです。

 ですので、子どもとしての立場で考えると、彼らは気持ちを素直に表明することや行動することが大事なような気がします。その先に何らかの希望を持ち続けられることや、本物を見、偽者を捨てる勇気を持つことが大切だと思います。

 なお、子どもは時間が経過するにつれて親になりますが、その際にも親と子の違いを知り、循環が行われることで成長を期待することができます(図1)。
図1 子どもと大人の循環

















相手とのやり取りから違いを知り妥協点を探す


 ですのでこうしたやりとりや考え方を人間関係全体として考えるならば
  1. 親子の場合だけでなく、こうした世代間のやり取りはいたるところであること、
  2. 助力があってこそ自らが成し遂げられることを知り、相手の立場に立って自分がどうされたら嬉しいかを考え、行動すること、
  3. 時に相手の思惑と外れる行動をしてしまうこともあるとは思いますがそうした違いからどうしていけば妥協点を見つけられるかを考えること
こうしたことを改めて認識することが大事のような気がします。


それを以下を読んで考えました。
石原久美 高く売れる人、タダでもいらない人 KKベストセラーズ 2003.6です。

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