生産技術という仕事



 仕事には多くの種類があります。名前を聞いただけでは「なんだそれ?」と疑問に思うことはあると思いますが 詳細を知ることで興味が沸くこともあるかもしれません。そこで多くの仕事の中で私が体験した仕事はどのような仕事でそれについての詳細と、 求められるであろうこと注意点などを書いてゆきたいと思います。

今回は生産技術という仕事です。


工場の中で行う生産


 通常工業製品をある程度の品質を保って大量に生産しようとする場合、工場を用います。工場では製造員さんの方が機械を使ってものをつくります。


工場は外からは見え難いです


 工場はものづくりの現場において最も重要な場所です。ですからあまり人目につけたくないと思われることがあるのかもしれません。また大型の機械が入ることもあるため、おおくの敷地が必要になる場合が多く、そのため大量の土地を安く手に入れられる意味で少し辺鄙な場所にあることが多いです。

 そうした工場は都会に住んでいる方からすると全面的に表に出てこない以上、なかなかその中身を知る機会は少ないと思います。ですからそこで働いている人の実像もなかなかわかりません。

 生産技術はそのような、なかなか日の目に当たることのない工場で、特に工場に勤める製造員さんを支えるようなお仕事です。


生産技術の詳細


 具体的には主に①機械がどう動くか②製造員さんがどう動くか③どのような品質まで落としても許されるか、といったことを(生産技術は)追求します。

 最初の機械に関してはどの機械をどう使うかであるとかどういったメンテナンスを行うか、を追求します。工場において通常機械を導入した場合、一番初めには導入した機械をどう使うか、といったことを製造員さんに伝えなくてはなりません。そこで伝達手段として手順書であったりマニュアルを作ります。

 次に機械のメンテナンスはもちろんですがそれだけでなく作業にあたる人の管理をする場合には一時間一人でどれだけ仕事をするか、といった工数(人×時間)を算出し、ひとつの作業あたりに、それをいかに小さくするか考え、新しい生産方法の考案をします。

 最後のことに関しては通常会社の開発が新しいものを作って売り上げに貢献し、会社の営業が新しい販売路線を作って売り上げを上げるのに対してどちらかというと生産技術の醍醐味はある程度の品質を保っていかにコストを抑えるか、を実践できるところにあると思っています。


 もちろんものづくりに関しては製造員さんが一番の中核を担っていますがそれを支える管理側のキモは生産技術といってもいいのかもしれません。つまり人と人とを結ぶ役割を果たしたり、人と機械を結びつける役割を果たします。

なお、生産技術と似たものに生産管理がありますがそちらは受注の量を調整したり資材の過不足を発注したりする仕事のことが多いようです。


生産技術に求められるもの


 当然作業現場の機械のメンテナンスをするため作業に使う機械に精通した知識が必要となります。具体的には機械の素材から動く原理、電気の作動状況、シーケンサのプログラムなどがあるでしょうか。現状を知り、ミスをなくす、あるいは品質向上のため、機械をどう改造するかといった考えも必要になります。

 また現場に即した作業工数の把握や適正な作業の仕方を見極めるためには、現場の状況を真に知る必要があります。そうした意味では現場作業を一通り経験する必要があります。

 さらにそうした現場作業をしている場合にはミスが起こった場合になぜそうなったか、
といった状況を見極める目やこうしたほうがよりよい作業が出来るのではないかといった発想の転換の出来ることが必要になります。

 加えて人に働きかける存在として相手が動いてもらえるような動機付けをする言い回しが必要です。


注意点


 現場を知ることなく改善することももちろん可能ですがそれですと製造員さんから不満がたまってしまうこともあります。ですから製造員さんに改善をしてもらうことを前提とした上で、どう言ったら動いてもらえるかといったことを考える必要があります。

そのためには普段から現場の人たちと話をし、よい人間関係を作る必要があります。

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