研究開発という仕事


 仕事には多くの種類があります。名前を聞いただけでは「なんだそれ?」と疑問に思うことはあると思いますが、詳細を知ることで興味が沸くこともあるかもしれません。そこで多くの仕事の中で私が体験した仕事はどのような仕事で、それについての詳細と、 求められるであろうこと注意点などを書いてゆきたいと思います。
 今回は研究開発という仕事です。そのなかでもメーカーの研究開発を紹介します。


研究開発という仕事の詳細


 研究開発はデータ取りと再現性が肝になってくる仕事です。会社によって多少の違いはありますが概ねメーカーの場合、研究と開発・原価低減に仕事の多くがあるようです。それぞれの内容を示します。

 研究とは、まったく役に立たない(でももしかしたら将来役に立つであろう)開発に役立つ種としてのデータの収集をしたり、仮説に基づいた実験をします。また、お客さんの要望やクレーム処理を通じてどう製品に盛り込むであるとか、クレームがおきないような何かしら製品、あるいは資料を作ります。

 開発とは既存の研究資料や特許を通じて新たな製品を作ります。儲かるぎりぎりのラインで原価率を計算して、その原価内で最も付加価値のある製品を作ります。

 原価低減とは既に世にある製品で売れている製品も、原価を抑えることができれば企業利益が増します。ですから同じ品質性能でもより安く原料を仕入れることができたり、あるいはもともとあった梱包量を減らしたり(お菓子でよく見られる)して、より多くの収益を得ることを目的とします。

 研究所における研究はどちらかというと研究と開発とに比重がおかれ、逆に工場における研究は開発や原価低減に比重がおかれます。研究はお客さんの望んでいるものを見出すという意味で営業に近く、原価低減は工場のコスト低減という意味で生産(前述の生産技術)に近い仕事です。


求められるもの


 なお、研究、開発、原価低減のいずれにしても実験のデータを得る際、特に自然の材料を用いた場合は再現性を得ることが重要で、さらに実験データは統計的に確からしいことの言えることが重要です。

 そうした意味では同じ作業をたんたんと繰り返す根気が必要になります。また、自分が実験したことでも誰でも同じ結果になる計画を作る意味で、究極の客観性が必要になります。

注意点


 再現性を得ること、統計的に確からしいことを確認する意味では、確立統計(数ⅡB)を理解していることが望ましいです。ですから理系の方でしたら再びそれを学びなおす必要があるかもしれません。

 また現在人間が地球上に60億人いる中で、世の中の多くの考えはほとんど出尽くされています。ですから実験を通して新たな発想から実験をしてデータを得る「研究」も確かに重要であることは重要といえますが、それだけでなく、メーカーなどで研究開発をする場合においては特に開発をするのであれば既存の基礎データをいかに掛け合わせて新たな製品を作るか、を考えたほうがよいのかもしれません。

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