仕事の方向性は専門性と因縁で見出せる


 仕事の方向性を決めるには二つの方法があります。その二つの方法とは何なのでしょうか。専門性と因縁だと私は考えていて、ここではその二つを紹介します。


自分が仕事をあわせる


 現代社会は好き勝手動いてくれる奴隷を求めていて、その格好のターゲットとして若者がよく槍玉に挙げられます。多くの若者(統計的には不明)は「働ければなんでもいいわ」と考え、奴隷よろしく、社会のそうした意図を見ないようにもしくは見えていても気づかないようにマインドコントロールされて働き出します。

 しかしそうした若者も長年働くことで、社会がそうした奴隷を求めていることに気づき呆れて会社を辞めるケースもあります。せっかく長く続けた会社を辞めるのは残念ではありますが一方でそうした新たな見方を得た状況にある若者は、考え方の転換を図る必要があるように思います。

 具体的には仕事場に自分をどうあわせるかよりも、自分に仕事をどうあわせるかといった発想の転換です。そうすることで新たな活路が見出せるかもしれません。
 そのような考え方の転換がなされた上で、加齢に伴って必要とされる課題や、目標を適宜定めなおすことで真理の探求者か、実践者かの違いを認識する必要があります。


状況を自分が味わう


 また仕事をしていくと理不尽な壁にぶち当たることはあります。壁にぶち当たると、困るわ、大変だわ、と思うことはありますが、そうした理不尽な壁、いわゆるストレスは成長をするうえである程度必要です。

 通常、ストレスが無い状態が素晴らしいと考えがちですが、ストレスが無いとそれはそれで暇になり、苦痛になります。加えて現状に安定してしまい、成長することを恐れるようになります。

 ですからある程度のストレスを感じ、逆転をはじめ二つ以上のまったく別の視点を持つことで新たな一歩を生み出すことが重要となります。


仕事をする上で必要な専門性と流されること

 
 これらのことから仕事の方向性を見出すには、二つの方法がある。と考えられます。

 ひとつは専門性からオリジナルを見出すことです。自分で責任を持ち何を拾い何を捨てるかに焦点におきます。例えばこれまで研究開発の仕事をしてきたのでそれに近い営業の仕事をすることができそうだ、と決められます。

 もう一つは縁に動かされることです。流されながらその時々で感性と考え方を詰めます。例えばほかの人から仕事の誘いがあったら素直に乗る、というものです。

 どちらも良いであるとか悪いであるとかいうことなく、結果は「運」です。ですから結果はあまり考える意味はなく、そうした考え方があることを知り、使うことが重要です。


それを以下を読んで考えました
職業とは何か 梅沢正著 講談社発行 2008.8です。

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