無料の利益と害

公開日: 7/23/2014 感想 読書 無料ビジネスの時代


無料が全ていいのかというと疑問ですなぁ。




















 物品販売をするに際して、考えることが価格設定です。最初は勿論原価計算などをする必要がありますが、経営を続けていくにしたがって、その値段を調整する必要があります。そうした価格調整には①値上げ②値下げがあり、これからのバランスを取ることが大事です。国や地方公共団体のように、絶対必要なサービスだからという場合には、いやおうなしに1.の値上げに踏み切ります。しかし民間企業で1.の値上げばかりしていてはお客さんが逃げます。ですから、ちょうどいい按配で、かつ質を上昇させながらストーリー性を持って売り上げを伸ばすことが望まれます。

 昨今で言うと、地球温暖化やマイナスイオン、2月14日のバレンタインデーにチョコなどをあげる文化などは典型的な商業的意図を含んだ、事象です。何の意図かもわからず、いつの間にか根付いている文化の中にも実は企業側の巧みなイメージ戦略があるのかもしれません。

 そうしたサービスと値段をどう考えサービス提供者としての意図とサービス消費者としての意図の両面でわれわれはどう考えていくべきかを書きました。


主力製品を値下げする


 価格調整のうち、値下げの究極は無料です。無料で商品を提供されるということは必然的にそのサービスを受ける側として、時間を消費し、サービスとの関係を構築していることとなります。

 企業側としてマイナスからの売り上げスタートとなりますが、出来を評価してもらうにはいいサンプリング機会となります。私が左官材料を開発している際にも、試作段階でお客さんに無料でテストをしてもらいました。時間や使ったときの評判、情報をお金の換わりにいただきます。

 この場合、特に主力製品を無料にすることが望ましいです。なぜなら無料で提供している以上は品質の評価が重要で、それを主力商品ならば調整をすることが容易だと思われるためです。こすいやり方ではありますが、主力製品を無料にしてサブ製品で売り上げを立てる方法も有ります。


無料化から考えられること


 現在は多くの商売において、企業間で値段をあいまいにしながら商社などの中間役が価格調整をしている部分があります。それも昨今のネットの発達により、いずれ物の製作者と消費者の距離がなくなり、変わりにネットが存在することで中間の価格調整役がなくなる気がします。

 また、権利を大事にする場合、何でも判断をゆだねる形になってゆくことから、今後、消費者の選択がよりいっそう大事にされると思われます。すると、「無料」という形だけに目を奪われることだけでなく、その代わり何が相手に伝わるのか、考える必要があるかもしれません。

 なお、企業活動から一線を引いたものとして図書館などの公共団体の所有している設備が有ります。昨今ではこうした施設の運営も民間に委ねられる傾向にあることから、市民の声が迅速に反映される意味で便利になる一方、隠すことのできる部分が少なくなる危険性があると考えます。即ち、人間的な余裕や遊びもなくなってしまわないかということです。


それを以下を読んで考えました。
吉本佳生 無料ビジネスの時代 筑摩書房 2011.9です。



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