サービスの価値はお客さんが決める。

 テレビタレントや芸人など、大衆の目にさらされるようないわゆる「芸能人」という人々が居ます。人によっては非常に高い値段でオファーしないと仕事を引き受けてくれない場合もあるそうです。ですがそれら無形なもののサービスにかかる値段を決めるのは誰なのでしょうか。多くが主催者側事務所側ですが、よくよく考えてみると結局のところ一番大切なのはお客さんが決めるのだと思います。そうしたお客さんからの値段を決めてもらう姿勢は大事だといったことを書きます。

 

芸能人のファンミーティング


 先日芸能人でありユーチューバーでもある方のミーティングに行ってみました。
 イベント自体は課題はあるなあと感じたものの、それはともかくやっぱり芸能人は美人な傾向があると思います。私が見てそう思いました。
 とした上で、その芸能人の方が何をしたいのかということは正直見えてこなかった部分があります。
 主催者側がどんなに素晴らしい企画を作ったとしても、お客さんの変わりやすい心理にいつも対応することは出来ないのではないかと考えます。
 それを考えるならいっそ「お客さんが何を望んでいるのか」を十分吟味した後に、それに合わせて企画の内容を変えてゆくのが大事なのかもしれないなと感じました。


宣伝サービスの内訳


 今回出席した芸能人がしている「宣伝サービス」は他の会社、例えばメーカーなどと違ってはっきりといったサービスの影響力や効果が目に見えません。ですから勝手に、そして余計に値段がつりあがってしまうものなのだろうと思います。
 そもそも何に一番お金がかかっているかを考えるに、多くは場所代や食費、間接経費などの固定費と、事務所サイドの人を雇うための変動費です。それらを宣伝されたことによって「期待できる経済効果」から引いた分が売り上げになります。となると同じ箱でし続けるならば経費はほぼ一定額になることが考えられるので、宣伝効果が高ければ高い分だけ売り上げは高くなることは考えられます。

 また、芸能人の人も芸能人の人で、より多くの人と接する必要があるならば、事務所だけでなくお客さんからも多くの監視の目があるもとでそれらに対して「芸能人としての顔」をせねばならぬのだと思います。
 つまり少なくともそのイベント中はどこからでも誰からでも注視されることから、休む暇がありません。となると肉体労働としてあるいは感情労働としてかなり気を使わなくてはならなくなります。その意味で苦労費として高く設定されている部分はあるかもしれないなと感じました。
 あるいは人気であればあるほど、同じ値段でも他人から出席してくれ依頼が殺到すると思います。ですので、それを考えるとオファーの値段を高くしても依頼があるということは人気がオファーするバロメーターの一つとなっているのかもしれません。


会に参加している他の人を見て


 一般向けのイベントにはじめて出てみましたが、来ている人も事務所サイドに多く踊らされていることに少し驚きました。東京でなされたから特にそうだったのかもしれませんが、多くの方が事務所の人に言われたとおり何のトラブルも発生することなく飼いならされているような気がしていました。お客さん自身ももっと自分らしさを前面に押し出してええんやで、ってのが私個人的な感想です。
 その上でお客さん自身が興味深いと思っている人がいるならば、お金を出した相手(ここで言うなら芸能人の方)が喜ぶことや望んでいることって何だろうと考えることが重要かも知れません。
 そして運営側もお客さんがそのようなことを真剣に考えられていたならば、それを積極的にあげて次回の運営に生かす方法が今後のこうした会を発展させていく意味では重要なのではないかと考えています。


宣伝の価値と値段は誰が決める


 芸能人の場合、多くはスポンサーさんであるとか広告代理店さんが事務所側と折衝して値段を決めているのでしょうが、特に今回のようなファンミーティングを開いた場合には、究極サービスを提供してもらっているお客さんにほんとの値段を聞いて回って次回の値段設定に生かしてみてはどうなのかなと思います。
 例えば予想より十分なサービスが提供されたと思うのならば規定の値段より高くなるでしょうし、あるいは不十分なサービスが提供されたと思うのならば規定の値段より下がるのが筋でしょう。
 それらお客さんんことを見たり考えたりせずに主催者側が一方的に値段を設定することはどうなのだろうなと感じる部分はあります。

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