レゴブロックで作品を作るように論文や発明を作るには。






















 論文を作る場合や発明をする場合は通常、文献なり実験なりで得られた情報や結果を①素直に受け取り、②細かく分解後、③取捨選択し、④新たに組み立てる必要があります。これはどこかレゴブロックを組み立てることに似ているようです。こうした具体的な例示をされることで難しいと思われる論文作成方法や発明をする方法もいくらかはわかりやすくなるかもしれません。そこでここではレゴブロック作品を作ることになぞらえ、論文や発明のできる順序を示してみました。



基本的な骨組みを作る。


 はじめに(1)~(3)を複数持つことで骨組みができます。その骨組みを合わせて最終的には一つの作品(文章)とし、より大きく、より強い作品が作られる可能性があります。

(1)ブロックを箱や作品から取り出す。ブロックの入ってない箱やブロックでないものが入った箱を出さない。すでにある作品を分解してパーツを取る。=情報収集をする。情報を素直に受け取り、仕入れる。(思いが強過ぎると事実を見誤る。)
      ・ブレインストーミング
      ・実験した結果

 (2)不必要なブロックはしまう。接続できないブロックは速やかに箱に戻す。=自分で判断し、不必要な情報を捨てる。
      ・目的に沿った情報選択

(3)組み立てて、形にする。同じようなものを同じようなものでまとめる。 最適に組める形を見出す。=組み合わせを考える。
      ・KJ法
      ・PERT法
      ・フィッシュボーン


肉付けする。:一歩引いた視点で見る。


 続いて骨組みを肉付けします。先で得られた作品(文章)を一度引いて見ます。すると、これまで見えなかったものが見える可能性があります。

(4)ブロックを組み合わせた原因や、使わなかった理由を考える。なぜ仕入れたのか、どういった理由で捨てたのか。そもそも仕入れたものはブロックなのか。など。=考察する。演繹と帰納を他者と繰り返すことで、結果の起こった原因を推察する。
      ・なぜそのようになったのか(演繹)。
      ・一般的な事項から共通点は何か(帰納)。

(5)他の人の作った作品を鑑賞し、自分の作品に持ち寄って生かせるところを生かす。=類似例や反論できる例を示す。
      ・国語辞典において言葉の定義を確認
      ・論文や一般書、専門書で例を参考にする。

(6)作ったテーマを付ける(隠喩・類似・そのまんまなど)。=概要・表題を作る。
      ・本文、本発明で言いたいことは何か(概要)。
      ・概要の要約(表題)。

(7)細かい部分の修正をする(左右対称など)。=例えば、接続詞の使い方などを考える。
      (例)説明:つまり、要するに、言い換えると



まとめ

(1)~(3)を繰り返すことで、長い文章でも書くことができます。さらに(4)と(5)は他者を交えることで達成できます。加えて(6)(7)を通して洗練された作品に仕上げられます。

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