桜島が中心にある県鹿児島で暮らす

西郷隆盛像です。この像に限らず市内に銅像がやたら多い気がします。

鹿児島という土地
 
 鹿児島は本州の中でも最南端にある都道府県です。今回は鹿児島県の中でも中心地として知られる鹿児島市に行きました。ここはかつて江戸時代には島津家が強かったことと西郷隆盛が生まれ育った場所として知られ、特に鹿児島市内には多くのそれらの銅像やモチーフがあります。なぜあんなに銅像が多いのだろうと思ったほどです。

島津家のもの思われる家紋です。

鹿児島県の整備やインフラについて

市内から眺めることができる桜島です。良くも悪くも桜島。

  鹿児島県の全域にかかることだと思いますが、鹿児島県の中心には桜島があり、風に舞って桜島の火山灰が広く堆積することから、道のあちこちで火山灰を集めている様子がうかがえました(下記写真のような火山灰を集めた黄色い袋が道のいたるところにおいてある)。

 年中火山灰が飛散することにより街の方が頻繁に道路を掃除しているためか、あるいは火山灰が道の劣化を防いでいるからなのかわかりませんが、他県の道と比べて作られている年数の割に綺麗な感想を持ちました。加えて距離に対して大きい公園の多い印象を持ったことから、建築などのインフラ整備を強くあろうとしていて、だからこそ例えば鹿児島高専には化学の学科はないのかも知れないなと思いました(本来高専は大学卒業者より早く実践力に強い若者を社会に送る目的で設立されたと言われています。ですので鹿児島県は建設業が強いからこそ建築の学科はあっても化学の学科がないのかもしれないと予想しました。)。


桜島の火山灰を集めた袋です。火山灰は触るとサラサラしてます


 鹿児島の地元にある国立鹿児島大学に行くと、鹿児島県の特徴としてこの桜島のことを熱心に研究していることが伺えました、特に鹿児島大学内の博物館に行くと鹿児島の特徴が書かれた資料を見ることができました。地質や気候などを研究している人が多いのでしょうか。現象究明はもちろん必要なのかもしれませんが、それから一歩進んで「自然現象をどう使うか」という発想があったら更に自然を良く活かせそうな気がします。

 例えば下記の写真にもありますが、鹿児島は桜島のマグマの影響で温泉が多くの場所で取れるらしく、それで商売をしている方も多く見られます。桜島など活火山のない一般的な銭湯ですと水やお湯を加熱などする関係で光熱費がかかるため恐らく銭湯代も一回辺り500円弱でおおよそ夕方から営業するところが多いのですが、鹿児島の桜島近くの温泉は自然に年中温められているため営業時間も早朝から値段も200円や300円で入ることができます。そうした意味で僕のような温泉好きな人にはコストパフォーマンスがよく温泉に浸かれるので良いと思いました。

鹿児島の桜島付近はマグマによって温泉が沸きやすくなっているそうです。

 霧島の温泉:早朝6時から250円で温泉が入れるのは嬉しいです。


鹿児島市内の移動

 鹿児島市内の移動には市のレンタサイクル(かごりん)を使いました。初日は市内を歩いていたのですが名古屋ほどではないものの市内で人がいたり栄えたりしたりする場所を見て回るにはなかなかの距離がありました。ですからそれを危惧して路面電車やバスの他、市が管轄しているレンタサイクルがある程度設置されています。

 特にレンタサイクルの決済には現金のほかカードやwaon、nanacoが使え、料金は24時間ごとに200円かかる仕様で便利だと思います。もちろん市内にはバスや路面電車も走ってるので早く移動することを考えるにはそれらを使った方が良いかもしれないです。しかしそれらを利用するにはどうしても交通機関が来る都合に自分が合わせて動かなくてはなりません。それはめんどくさいです。ですので時間を気にせず市内を回るにはレンタサイクルを使った方が効率的だと思いました。 

レンタサイクルの貸しポート(一例:鹿児島大学)です。

機械が剥き出しでカード使えますよと表示されているのは新鮮に感じました。


自転車を使う方法は

  1.  携帯電話とnanacoやwaonを使ってnanacoやwaonを鍵として登録する
  2.  現金、nanaco、waon、クレジットカードで決済する

ことで24時間まで一回当たり30分間自転車を借りられます。借りた自転車は返却するポートに刺せば返却完了でした。 これが東京都内や他の県でも横展開できればいいのになと思いました。

 

鹿児島にいる人々の特徴

 一言でいうと保守的な気がします。良くも悪くも固いということです。

 特に仲間内と仲間外との境界線がかなり厳密で、例えば観光に来た仲間外の人たちには観光客として接してくれるものの現地の人とは扱いが違うような気がしました。仲間外から仲間内に入るには非常に大きなコストがかかる気がしました。そして仲間外向けの人にとって仲間内向けの良い点を簡単に受けることはできないことも考えられました。それだけ仲間外向けに厳しく仲間内向けにやさしい土地柄のような気がします。仲間外向けの対応をされる人が仲間内向けの人になる場合には、おそらく相手の考え方を根本的に変えられるほどの大きなショックを与えられればチャンス自体はあるかもしれません。ですが、そうした突飛な考えは一般的に排除される傾向にあるため、既に同じような考えの排除したい人数が多いと数の論理で突飛な人が潰されることもあろうと思います。

  特にそれぞれの土地で観光客の対応を受けると人々のリアルさを感じられない問題がありました。確かに観光客向けの対応をされるともてなされる意味で一時的には楽しいと思います。しかしリアルさがない状況では交渉は勿論、商売もすることが難しいように感じます。もっとも他の人の家に行く場合にはたいていそれぞれの文化が違ってくるので同じ文化を持っていることはほぼないのですが、言語の特殊性があるのかあるいは見た目でわかるのか、今回行った僕のような他県や仲間外の人としては住民の人たちと仲良く接するには敷居が高く感じてしまいます。

 ただそうは書くものの今回接した人は凄く素直な方が多い気がしていました。ですのでそうした素直な方と接していくには何らかのアクションを起こして一時的に反発される覚悟で内輪の中に入っていくか、あるいは長く住んで相手の違和感をなあなあで受け入れていくかをすることで仲間内に入りやすいかもしれないと思います。

 

次は長崎佐世保について書きたいと思います

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