台湾の現地視察 YOUBIKEと台鉄のススメ

 2024年の12月12日から2024年の12月23日までの間5日間台湾へ現地視察をしに行きました。現地をより味わうことを目的としていて、そのための移動手段は電車、自転車、バスでした。なかでも今回は現地をよりよく知るため安くて勝手の良い台鉄と自転車(YOUBIKE)を中心に使い、それらの良い面と参考になりそうな面をここでは書きました。ですのでこの文を読むと台湾において台鉄と自転車とが今後使えるようになるかもしれません。


台鉄

 台鉄は台湾の国鉄で台湾を一周する鉄道です。ざっくり台湾の行きたい場所にいける意味で重要な乗り物です。今回は台湾の方々にとってこの重要な乗り物、台鉄を使わせていただき、桃園空港から1番目か2番目に近い「中レキ」という駅から高雄空港に向かって南下しました。台鉄の動く方向は「南下」と「北上」とに方向が分かれていますからどちらに乗ったら良いか判断はし易いです。

図1.車両は現代ロテムが製造しています。

 今回乗った電車は上記のように現代ロテム製の車両で、座席もMRTと違って樹脂製ではなくシートになっていたため数時間座ってもお尻が痛くならず座り心地も良く、また扉の表示もどことなく見覚えのある京王線のような形で馴染み深かったです。

図2.シートも表示も京王に似ています。

 ただ台鉄では日本の電車のように車両の中に路線図のようなものは貼られておらず、また何時にどこへいくらかかって着くのかが分からなかったため、それらを把握するために事前にBUS+と言うアプリを入れて、またそれと台鉄の路線図を日本型に描いてくれた方の絵を利用させていただき、自分が今どこにいてこれからどこへ行こうとしているか、そのときの値段も調べました。恐らくこれら先人の知恵がなかったらわたしは移動ができなかったでしょう。こうしたアイテムを作ってくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

 さて今回乗った電車は区間車といういわゆる各駅停車でしたが、BUS+や台鉄のHPから検索した結果からすると、どうやら元々乗り継ぎ乗り継ぎしていくケースはあまり考えられておられないようでした。ですが無理やり乗り継ぐことで本来行く予定の時刻より何分か早く到着することができました。これはつまり日本で使われるジョルダンの乗換え案内における18切符検索のように、乗継まで示すサービスを作ると今後ダウンロードが増えそうな気がしました。

 何はともあれ長距離を安く移動するに台鉄は最も良い手段だとわたしは思います。



自転車(YOUBIKE)

 音声通話付SIM、ICカード(eazy cardかイーカートン)、使用後支払い用のカード(クレジット、デビッド)をお持ちで、それらをYOUBIKEのアプリに登録しますと貸し自転車が使えます。今回はSIMはたまたまKLOOKで安く(10日間使用できるものが約2000円<1TWD=5円で400TWD>)買えたので、それとICカードを使ってYOUBIKEに登録しました。実際の使い方はこちらのかたのサイトから見たら分かるかもしれません。


図3.台湾で使われてるICカード(上eazy card下イーカートン)

 自転車はバスでも電車でもいけない場所に行けます、そして24時間いつでも使えて返せるため、例えば下記のような地域の奥まった朝市へも探しに行くことが可能です。

図4.嘉義でやっていた朝市の様子

 またいくつかの自治体では30分以内の利用で補助の出るケースもあって、その条件などは「自治体、料金」などと検索すれば値段や注意事項が書かれているものが出てきます。例えば台中市においてYOUBIKE2.0で補助(無料)で乗ろうとする場合、同じ場所では15分間貸し借りできないので、一回借りて返したら次に同じ場所で借りるまで15分待つか、あるいは15分以内でも別の駐輪場まで歩いて新たな自転車を借りれば借りることができます。

 ただ返却し忘れて多額の請求ケースあったケースもあるとききますし、あるいはプリペイドSIMにICカードが紐付けされると別のSIMでは登録できないケースもあるともききます(そうなるとICカードと電話番号の紐付けが解除できないので詰む)。ですので確実に返したことを確認することと、台湾にいる間は登録をしても台湾から帰る際にはICカードと支払いカードの情報の紐付けを消しておくことが大切かもしれません(紐付けを消すこと自体はアプリから簡単に出来ました)。

 そうは言ってもYOUBIKEの置いてある場所は意外と平坦で使い易いことと、3段階のギアチェンのできることもありましたから、近くをちょこまか動き回るのには実に最適な道具だと私は思いました。

 また帰りはところどころ(高雄市内、嘉義市内、嘉義県内、台中市内、桃園市内)でYOUBIKEを使って台鉄で支払う金額を少なくしようとしまして、確かにするとなんぼか(20元くらい)は安くはなりましたけどその分多く体力も使ったため、その比を考えるとYOUBIKEを使った労力の割には大して安くならないことがわかりました。結論としては長距離の移動目的なら台鉄の方がYOUBIKEに勝る気がしました。



バス

 今回バスはMRT高鉄桃園駅から台鉄中レキ駅まで行くのにしか使いませんでしたが、台鉄を使った場合に比べて多少値段が高い部分では不利ですが、それでも目的地に一直線で運んでくれる分にはありがたいです。
 

 一般のバスの場合は入り口と出口にタッチするポイントがあるので、それにICカードをタッチして乗り降りします。

 ただ乗り間違えると最悪戻れないことと、どこにどういったらいいのか分からない不安があること、およびバスが来るときはじゃんじゃん来るけどもこないときは本当にこないといった問題は有ります。

図5.タイミングが悪く1時間待ち

 そうはいっても近距離移動には最適なことと、例えば高鉄桃園から中レキまでは8キロ移動するのに18元と安いこと、桃園空港から台中までは320元でいけることは魅力的かもしれません。(桃園空港(MRT)→高鉄桃園(バス)→中レキ(台鉄)→台中で行くと227元と安いけども乗換えが多い)



結論

  • 長距離移動は台鉄で
  • 地元の ちょっとした場所を散策するならYOUBIKEで
  • 目的地へ一直線で行くならバスで

が良さそうです。

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