男女や社会の乱れを鎮める。
予想外でどうにもならない社会です。また既にある差を埋めようとする平等社会でもあります。男女でも、経済でも、政治でも、どのようなことでもそうです。世は混乱し続けます。すると混乱することが問題だと思われます。そこでこの問題を解決するにはどうしたらよいのでしょうか。ここではその解決方法を一つ考えたいと思います。なお結論を先に書きますと、確固たる答えはありません。ですがその場やその時点での結論を出す方法はあります。情報を偏りなく受け取り、見方を変えて、責任を持って行動することです。
社会は時代により変遷しています。
以前は社会主義的な中央集権社会となっていました。一方的なものにより、一方的な見方を強要されます。自分で考えることが無く、結論ありきで根拠無き信頼、指針が容易に得られます。すべてのことが紐つけられていたため、一つのことがわかれば対策は容易に打てました。演繹的です。
一方現在は民主主義的な平等分散社会となりました。双方向・多方向の考え方や見方がされます。自分で考えなければならず、結論を見出すことが出来ません。不安で指針もありません。すべてのことが役割によって分断化され、一つのことがわかっても対策が容易に打てません。帰納的です。
時代の流れは必然です。
こうした流れは物理化学で言うとエントロピー増大の法則によるものです。何がしかの外的圧力が加わらなければ、より乱れたほうに進みます。池にインクを一滴落とすと広がるように、そして一度広がったら戻ることがないように、です。歴史「を」学ぶことをよりも、歴史「に」学ぶことのほうが重要です。あるものがないものとなり、ないものがあるものとなります。
ですから受け入れて対応します。
先のインクの例で言うなら「ろ過」をしたりと、「強制」したりすれば、その場だけの秩序を保てられるかもしれません。しかし時間の経過によって「別の部分」がほころびます。
つまりいずれにしても乱れた方向に拡散していくのは世の常なのです。抗うことは出来ません。ですからそれを前提とした上でメリットやデメリットを偏りなく受け止める方法が有効なのかもしれません。そして複数の視点を持ちます。
例えばだまし絵のように、ひとつの絵でも複数の見方を持つことで、森を見、木を見て関連付け、それぞれにあった策を模索します。混乱した世に完全に確固とした回答は出えないのです。
結論的には足るを知り、可能性のある事を認識することが大事です。そして責任を持ってどう行動するか、考える必要があります。
たとえばの例として
マスコミがよく使う「~~離れ」と呼ばれるマイナスイメージに対しては離れないように「どのような」策を打つか考えることが重要です。
あるがままに現実を受け止める、即ち一方的で小説的な見方ではなくて、挫折も含めた文学的な見方が必要なのだと思います。
それを以下を読んで考えました。
橋本治 その未来はどうなの? 集英社 2012.8です。
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