問題発見手段の考え方

 


















 問題が発生した場合にいったいどう対処したらよいかわからない場合があります。結局いつも同じ形になるのですが、この問題解決の方法を知ることは重要です。そこでここでは問題解決に役立たせられるかもしれない考え方を示します。


意図的に仮説立案や枠組み変更する人


 結局なるようにしかならないのですが「風が吹けば桶屋が儲かる」のように、人間は何らかの法則(仮説)を見つけたがります。一方、法則が何にでも適用できるように枠組みを変えようとする人も居ます。優劣は付けられず、これ自体は意味はありません。ですが他人に奉仕したい気持ちや、自分が儲けたい、など何らかの意図がその行動の裏側に存在していることは理解できます。

 これは問題を近寄ったり離れたりすることで認識しています。例えばカウンセリングでもこの手法を応用します。具体的には、YESあるいはNOで答えられると閉じた質問と、どう感じた?と言った自由回答形式の開いた質問とで相手の考えを探ります。
こういった違いのある方法を逆手にとって、企業の場合は相手の要求以上の答えをして信用を得たり、あえて法律の微妙な判断基準を利用したビジネスで儲ける場合もあります。


判断の仕方・パレートの法則


 この分ける手段のひとつとして、パレートの法則があります。全てのものが「2:8」で分けることが出来るという法則です。

 例えば10ある行動が、状況8に対し、心2で分解できます。仕事時間や仕事業績も休み2仕事8としたりすると良くなるかもしれません。主に捨てる場面でこの法則が使われたりします。8割あったらほぼ全数とみなし、残りの2を捨てる。といった具合です。

 ちなみに私が生産技術の会社員をしていたときに見つけた「業務における法則」の相関率は通常6割~7割あれば適用していました。(3~4割を捨てる)生産技術自体、不確定要素が多いからです。この6~7割の相関率で導かれた法則を元に①捨てる②幅を広げるかを考え、目的の時間、目的の品質に適う生産を考えます。以下この捨てることと幅を広げることについてそれぞれ書きます。


捨てる


 予想外を取り入れることは困難ですが全体の情報量が少なくなるため、早く判断可能です。知らず知らずのうちに損得勘定で見てしまいます。

 頭で整理したものを図や絵を用いて因数分解します。分類の仕方の例としてKJ法マインドマップ、系統樹(特定要因図)、マニュアル化、サイバネティクス理論、などが考えられます。


幅を広げる


 何も言えないかも知れないといった問題がありますが、捨てて得られた法則の中で、例外を提示できる可能性があります。

 未知の部分を認めて取り入れる、広げる方法です。例えばアメーバ経営のような「関係性を広げる」場合にこの手段が取られます。

 複数ある因果関係の疑問を解決することが出来、場合によっては少数が全てを凌駕します。


まとめ


 どちらがいいということはいえませんが、このような方法もあることを知ることは損でないと思いました。


それを以下を読んで考えました。
大澤幸生 ビジネスチャンス発見の技術 岩波書店 2004.2です。

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