組織内でも都度、組織で行動する意味・目的を考える。
ピラミッドも下があっての上で、上があっての下です。偉いとか偉くないとか関係ないよね |
ひとりで解決できない問題は実に多くあります。そうしたひとりで解決できない問題を解決しようとした場合に、多くの場合関与してくるのが、組織です。組織には公共団体、NPO、会社などの法人があります。またこれには組織によらず問題解決に向けて、組織内でも同じような行動をしている人が居ます。区別すると、主には現場で仕事をする人と管理者とです。ついつい仕事の様子を見ていると、現場を動かしている管理者の人こそ偉いのだ、と思いがちですが、決してそのようなことはありません。組織はそれぞれの役割の異なる人がいて、そういった人たちが、協力して問題の解決を図っているのです。そうした問題解決にかかる組織の人間とはどういう人が居るのか、その組織の属する人の役割とは、と言ったことについて書いてみました。
問題解決を目的とした組織
組織の形はNPOだろうが会社だろうが変わらないのだと思います。そこで何を目的に達成するのか、どういった基準で測定したら、それが目標達成、もしくは未達成となるのかを考え結果として利潤を生むのか(会社)満足を得るのか(NPO)の違いだと思っています。
組織は多くの種類があるわけですが、その中で私が一番素晴らしいと考えているのは「請負型」です。何が必要で、何が必要でないかと言ったことも見極めた上で各人が各人で自覚を持ち、技術を核として理論や工場などの道具を使います。
かつての会社ではこうした方、各人の自立をしているような方、すなわち職人さんが大切にされ、尊敬されてきました。そうした方のおかげで我々日本の復興はなされたと思っています。現在でもそうした方、職人さんのような方を大切にしないと内部告発やボイコットがなされ、新たな問題が発生することも有ります。
こうした各自が自立した方となるには、問題を問題として認識して、どうして行くか、行動する必要が有ります。またどんな資源をどれだけ投入し、何を得るのを目的とするか考える必要があります。
組織内の現場の人と管理者
現在でも職人のような方と似た行動をとる方も組織の中には居ます。組織の中にはシステムがどうであるとか今後のことなど一切考えず、ただひたすらに目の前の仕事をこなすような現場の方です。
それに対して組織を拡大することが力であり目的であることを目的として、現場の状況から一歩引いてみる方や学者のような管理者も居ます。得られた情報を疑い、複数の方策からそのときの最善の選択をする方です。
これらはどちらがいいということでありません。あくまで役割が違うだけです。
組織に属する人たちの今後
即ち組織には①現場仕事に着手する人と②一歩下がって全体を眺める人とが居て、これらの人がバランスよくお互いに助け合って組織の目的を達成する必要があると思っています。
例えば組織の中で管理者が現場作業員をいじめ、逆に現場作業員が管理者をボイコットすることがあります。組織がお客様の問題を解決のために存在しているのであれば、こうした行動は目的を解決する方向とはいえません。
ですからこうした目的と異なった行動をしている場合には一度問題点、方向性の違いに気付くため、何をしているのか目的に立ち戻って考える必要があるのかもしれません。
また組織に属することをよしとする考えを有している場合、どちらが偉いであるとかどちらが素晴らしいであるとかなどを問題と考えがちですが、そうしたことだけでなくて組織が組織として存在している理由、集まっている本当の目的に気付いて動いて欲しいと思います。
以上を以下読んで考えました。
島田恒 NPOという生き方 PHP研究所 2005.3です。
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