PSWとしてツールや手段として記録の意味
「帳票のために仕方なく記録せざるを得ない」「なぜ記録を取らねばならないの?」と言ったことを聴くことがあります。これは記録を「死んだ」記録としてしか使っていず、生かしきれていない意味で問題です。そこで記録をどう使うか、どう生かすか考えることで、先を見据えた記録のつける意味について考えて見ます。ここではそうしたことについて書いてみました。
記録や面接技術は道具
記録や面接技術はあくまでもツールです。そしてツールを使って作ったデータは私は主観全開で構わないと思っています。なぜなら多くの主観の集まったものが客観だと考えるためです。(そのためには主観のデータを複数用意する必要がある。)
特に記録は書き方によって、ゴミにも宝にもなるもので記録を上手くつけることによって、今後の問題対処へ利用することが出来ます。
例えば普段とめどない話しかしていなかったとしてもその言葉から相手は何が言いたいかを考えたり、あるいは言わんとしている根深い問題を類推したりすることで、近い計画や遠い計画を作るときに役立てられます。そのために査定や事前評価、アセスメントすることが必要となります。
記録を逆に利用する。成長することが出来る。
特にアセスメントをする場合、実行(D)し、確認後(C)、改善(A)すると言った意味ではPDCAサイクルを意識的に回すことが大事です(下図1)。
特に記録からつけ始めるとPDCAの確認(C)から始まることとなり後の対策(A)、計画(障害福祉計画など)(P)を立てられます。このサイクルを記録を通して回すことにより自分そして相手の成長を期待できます。
図1.PDCAサイクルの図 |
またで記録を通してできないことを受け入れるとともに相手の考える機会を奪わず、行動の再確認をすることが大切でさらに行動の再確認から見方のずれを利用して焦点を変えることも必要になるでしょう。
それにはリフレーミングの技術も使われることがありますが、濫りに技術を使うことをせず、理由や考え方を持ったうえで実行することが重要となるような気がします。
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