発想を作るには。


花咲くことは発散に近い、自然を相手にすることに通ずる?






















 新たな発想を持とうと思う場合、持とうと思って持てるものではありません。しかしものをつくる場合やクリエイティブな仕事をする場合、上司やお客さんから新しい発想を求められる場合があります。そうした場合に発想ができないと問題です。そこでここでは発想する手段として「KJ法」を理解するとともに、どうしたら実践できるか、その方法を示したいと思います。


日本人は無神教だからこそ他を受け入れられるかも


 周りの状況を受け入れること、発散的な考えいつでもは大事だと思っています。これは、日本が他国と違い無神教、あるいは多神教であることから発散的な考えが存在し、それによるものがあるのかもしれません。

 そこでこの発散的な傾向を利用する手段のひとつとして「KJ法」というものがあります。これは工業界はもちろん教育界や商業界など多くの場面で使え、発想が求められた場合、比較的簡単に答えを考えることができます。


KJ法とは


 そのKJ法とは現実を知る方法です。工学や福祉に応用できます。特に機械工学での力学や化学工学では経験式が多く使われていますが、こうした一つの経験式を求める場合にも、それが正しいのか正しくないのかほかの見方ができるのではないかと考える場合に威力を発揮します。
 具体的には上記の計算式でしたら現実に近い式を作る、という目標のもと、良いも悪いも他人の考え方や計算式、意見を持ち寄って吟味します。

 KJ法は広い視野で現象を理解すること、複数の視点を持つことから真実を推察することが可能です。なお、観察と対策を行うという意味でPDCAサイクルのCHECKとACTIONといえるのではないでしょうか。


KJ法を実践する方法

KJ法による発想法は具体的に以下の方法で成り立っています。
 ①に、まずは計画を立てます。選択を集中することでどこに着目するか明確にすることで問題へ向かいます。本来知っていると思っていることが実は知らなかったなどということもあるかもしれません。
 ②次に略語や要約を用いて簡略化し、時にそれが発散を刺激する要因になります。現実と感想とを分け、主観は全開で、結果を目的としない方がいいです。例えばレゴパーツもいったんすべて表に出すことで新たなものができるように遠慮せずに全てアウトプットすることで後で精査することができます。さもないと押し付けのある感じが高くなります。
 ③最後は②で出てきたものを要約し、事象間で干渉させ、①の目標に沿って取捨選択します。

 PERT法で、選択した時間が最小になる方法を探索してもいいかもしれません。福祉の業界でしたら相手のできることを伸ばすことで、できない事も気にせず、場合によっては行き過ぎない程度に抑制することで、目標を達成します。


結局何ができるか


 相手が自分の思っていなかったことを言ってくれた、であるとか相手との考え方を融合するなどし、刺激し、または刺激されます。すると自分の考えの枠を初めて枠として認識し、枠とは別の場所にある目標に向かって計画を立てられます。

 つまり自分の考えやしていることなど全体にしたらちっぽけなことなのを知り(そして全体は把握しきれないものであることを知る。)ほかの人たちと協力することで目標が達成できること、そうした協力の大切さを認識することできるのかもしれません。




それを以下を読んで考えました。
発想法 川喜田二郎 中央公論社 1967.6発行です。




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