目的と目標を見出す方法



 ソーシャルワーカーと言った支援者を含め、仕事の上司なども基本的には裏方の役目です。ですから主役になることなく相手をいかに支えるか、いかに目的を持ってもらうかといったことが重要になります。そこでここではそうした他者を支援する場合に必要とされる目的と目標を見出すための方法を書きました。


現状から見いだせる目的と目標


 目的を持つには現状を適切に把握することが大事です。日本の言葉には石の上にも三年という言葉があるように、原状にどっぷり漬かって今を見つめ、これまでとの違いを認識することや、他人を理解することで自分を認識することができます。

 例えば歴史から学ぶといった場合においても、過去は過去の出来事として認識し、現在からの過去の流れを否定することで、目的を設定し、また今と近い将来からの差で目標を見出せます。


目標を立てる場合にはバランスを保つ


 何事にも多面性、二面性があることは一般的に知られています。例えば生きる目的とはライフワークとライスワークのように、通常2種類以上の到達点があります。ライスワークとは目先の課題を解決(飯を食うための仕事)で、ライフワークとは真理の追求(好奇心から見いだせる仕事)です。

 ですから現状を認識するにあたってはこうした違いを知り、バランスを取ることが大切です。その際議論の求められることはありますが、その到達地点は議論で相手を「打ち負かす」ことではなく、「よりよい選択をする」ことです。議論の「打ち負かすことをよし」とすると足を引っ張ることが良しとなり、最終的には何も言えなくなってしまいます。


バランス具合を測るため図示する


 こうしたバランスを取るためには図示することがわりやすいです。図示することができれば二面性や多面性をわかりやすく示すことができるのかもしれません。

 また常に全ての結論は途上を認識することは大事です。あえて遊びを作ることで、その遊びから成長をする種とすることができます。


発信から見出せる目的


 こうしたことから①周辺情報から真実を推察することが大事です。また②直接自分が得た情報を作ることで他人に発信することができます。
 
 ただし前者は推察が時に情報の真実を見えなくさせてしまうことや、後者は情報やそのヒントを見逃すと言った注意点もあることを知ることは大切です。たとえば会社であれば理念であったり人生であったら生きる目的がそれに当たります。



まとめ


 二面性などを持って現状を認識し過去との状況から図示をし議論します。それを通して成長を見出すこと、最終的には自分から情報を発信するようになることが目標を作る意味では大事と思われます。


以下を読んで考えました。
勝つための論文に書き方 鹿島茂著 文藝春愁発行 2007.2です。



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