平均とばらつき

今日の京都はいい天気でした、にもかかわらず、
昨日野暮用で作業をしていたため、睡眠不足から
おきるのが遅れてしまいました。

そのため府の資料館に来ていますが、何か話しのネタになる本は
ないかなと見ていたところ、毎月勤労統計速報なる
厚生労働省統計情報部が編集している雑誌を見ました。













このような雑誌です。お近くの公立図書館に行ったらあるかもしれません。
これは3ヵ月毎の給与と労働時間を、
各県ごとおよび全国平均で表したものです。


給料の推移


全国的な給与は
決まって支給する給与=基本給+能力給的なもの
特別に支払われた給与=ボーナス
とでそれぞれあらわされていて、7月はボーナス月のためか
特別に支払われる額が8月、9月に比べると全国的に多いです。

決まって支給する給与は東京都のものが月35万弱で一番大きく、
次に大阪か神奈川で25万、愛知がその次に続いています。

このようなものをみて、平均がああだこうだと議論するのはナンセンスです。
なぜなら、各県毎、労働者の母集団が違うからです。

それよりばらつきがどのようになっているのか興味があります。

平均の穴


平均だけでみてしまうと、思わぬ穴があることがあります。
例えば4人社員さんがいて、給与が全員50万円なら平均50万円となりますが
一人が200万もらって残りの3人が0円でも平均50万円となります。
前者は4人全員生存できる可能性がありますが、
後者は1人が生きて残り3人は死んでしまう可能性があります。

なお、東京や大阪は多くの人口が居て、いろいろな職種の人が居ますので
給与の幅も大きいのだと思いますが、恐らく、愛知県では
トヨタやそのた自動車会社が多く、給与のばらつきが少ないのかなと思っています。

これをみて、どちらがいいかということは、人の価値観によるため、わかりません。
経営者としてみたら、ばらつきをもって勝ち残るのが是でしょうし、
福祉関係者からしてみたら、ばらつきない世界を望むのが是でしょう。
次の一手は立場により大きく変わりそうです。

加えてこの雑誌、各県ごとの労働時間の比較もあるので、
時間伝比較しても面白い傾向があることがわかりました。

たまにはこういう統計資料を読んでみるのも面白いかもしれませんよ。

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