ソーシャルワーク~カウンセリングとの違い~

 研究者と開発者、発明家とプランナーなど似たような仕事が世の中にはあります。私のしているソーシャルワークもそれらと同様、カウンセリングとよく間違えられます。しかし、私はソーシャルワークとカウンセリングはまったく違うものと考えています。では、ソーシャルワークとカウンセリングとはどこに違いがあるのでしょうか。これらの違いをを知ることはサービスを選択し、満足してもらう意味では重要です。そこでここでは私のしているソーシャルワークとカウンセリングの違いを述べます。




カウンセリングとは



 カウンセリングとは人の話を聴くことです。精神分析や来談者中心療法など、多くの手法が世の中にはありますが基本的には相手との共感を図る意味で聴いて聴いて聴きまくります。

 聴いてもらうと話を「聴いてもらった」気持ちは残りますが、場合によっては物足りなさが残る場合があります。

 情報を提供してくれることはありませんし、話をすることで問題点や気持ちを明確にすることはできますが、出した問題への結論を出すのには一人でしなくてはならずパワーと時間が多くかかります。


ソーシャルワークとは

 
 一方、ソーシャルワークとは人的資源(人間関係)や社会資源(法律やサービス)を使い「生きること」や「考えること」の支えるお手伝いをすることです。

 聴くことの一歩先を視野に入れて問題を一緒に考えてます。問題を一緒に解決する仲間のような存在とも言えるかもしれません。問題を解決する意味では手段としてカウンセリングの技術も使います。

 一緒に考えることで一人よりも多くの案が出ますし、偏りがちな気持ちもある程度は平均化されるでしょう。また結論を導き出すためのスピードも早くなるかもしれません。

 なお、私はその中で特に専門家の方なら、より深く、より有意義にお話を聴けると思っています。なぜなら私がもともと専門家として仕事をしていたからで、さらにそのような専門家さんの考えている考えの深さは時にマニアックで、刺激的な部分を有していることも多く私はそれを是非支えてゆきたいとも思っているからです。


聴いた後には


 カウンセリングかソーシャルワークか、どちらが良いか、あるいは悪いかということは
選ぶ人の状況や感性にもよると思います。ですから一概にこちらが良い!ということはできませんが違いを知ることは重要です。

 ちなみに私がソーシャルワークをする場合は、制度や情報が必要であれば一緒に探し作るよう尽力しますし、一緒に行動しながら聴くこともあるかもしれません。

 そこで多くの選択の中から責任を持って情報を選んでもらい、楽しい人生を歩んでもらうお手伝いをしたいと考えています。

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