現場の空気を感じ、活かすことが必要になってきています。
日本は戦後アメリカに「追いつけ追い越せ」で頑張ってきました。今でも追いついたとはいえませんが、気が付くとアジア各国に追いこされそうになっている立場です。
そうした時代背景において、今後モデルを作ることが出来難い状況です。この状況が続くと成長し続けられない可能性があり、問題です。ではモデルが出来難い状況にはどう対処したらよいのでしょうか。そのひとつとして原点回帰、即ち現場に立ち返ってみることが重要だと思います。そこでここではどう現場に立ち返り、どう対処するかについて書きます。
現場で汗を流さない人が増えている
評論家の方が増えてます。見るだけで汗を流さない人、私もそうかもしれませんが、一歩下がって研究し、役にも立たない研究報告を出すエコノミストが居ます。彼らは現場の人たちを混乱させたり、意味不明な結論を出す意味で問題です。
そこで評論家として現場を外から見るだけでなく、実際に現場へ入り内から現場の空気を知ることで現実的なプランや現場に即した結論が立てられるのだと思います。
例えば私も生産技術の仕事をしているとき、1年半現場で働いていました。その体験があったからこそ、後に現場に受け入れられる形で策を打ち出せたりより現場に即した問題点が発見できたのだと思います。ですから今でも私は現場を知ることは重要だと考えています。それを活かして今の仕事でも直接伺うようにしています。
現場で知るとは
現場で知ることは、見ることとは違った気持ちよさやリアリティが味わえます。それには郷に入ったら郷に従えと言った意気込みや目的、何とかしたろうと思うこと、体験しようといった勇気が必要です。
すると渇望がやる気を育て、生きた知識を身につけさせてくれます。生きた知識を身につけるにはその分耐え抜く「心」が必要ですがその耐え抜く心は渇望には到底及びません。
逆に耐え抜く心で否応なしに行動している場合には、本当の渇望を得ていないのでしょう。
現場に入る、入っていくには
現場を知り行動するためには、はじめに状況を読むことが大事です。自分の弱いところを認識し、他と自分の弱いところを補い合うことが大事だと思います。
実際に行動する際は現場にはタブーもあるため、それを配慮する思いやりを持つことも大事だと思います。配慮することや思いやりを持つこととは即ち、他人をみることです。
現場に入った後に反省・情報整理
現場で体験した後には出来事を「事実」と「思い」とに分け、編集します。全体から細かに分類するとわかりやすいですが、全体、広くに偏りすぎると評論家的な考えになってしまいますし、逆に細かに偏りすぎると現場的な考えになってしまいます。ですからバランスが大事です。
共有体験の表現方法と今後の目標
そしてバランスを保った考えを、現場や、お客さんといった相手に思いやった形で目的が伝わるよう、まとめを書いたり表現したりします。
さらに表現して終わりというものでもなく、現場が動き続けている場合には、まとめから動き出す姿勢も必要です。完璧を目指そうとするのではなく、今後現場の状況が変わっていくことも含めて、あくまで暫定として、余力を残しながら表現することが大事だと思います。
それを以下を読んで考えました
関満博 現場主義の知的生産法 筑摩書房 2002.4です。
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