組織の上に立つ際トップとして必要なもの

山々にも頂点はあるのです。






















 私たちは家族や会社、国など、何かしらの組織に属していています。そうした組織で生きる場合、実力が反映される場合や、先代が死去や異動など居なくなった場合に、自分が代わって組織を引っ張っていかねばならない場合があります。究極はなるようにしかならないのですが、そのようなことになった場合、いったいどのようなことを大事にすればよいのでしょうか。ここではその組織を引っ張っていくための必要な物や考えの一つを書きます。


守りの世の中と歴史


 守りの世の中です。何かしらを悪と認定して相手をぼろくそに叩いたり根拠もないテキトーなことを言ったりしている人が居ます。悪態をつくだけなら誰でも出来ますし、思いついたテキトーなことを実行に移されたらどうなるのでしょうか。言われた方はたまったものではありません。これが組織の意思決定で行われる時には特に問題です。

 それを防ぐためには①組織の定期的なメンバー入れ替え②強烈な底突体験をし、責任を持つしかないのかなと思います。それがなされることで現場に即した優先順位付けや、それに伴った具体的な行動が期待できると思います。

 またそうした人類のたどってきた誰かの主観であらわしたものに歴史があります。兄の様子を見て弟が育つように、また繰り返される歴史の中で過去を知って手段を見出す、歴史から「どう活かすか」考える必要があるかもしれません。それ自体は意味がないですが、それを使って何かをするそう考えると歴史はPCで言うところのOSのようなところがあります。

 これら・行動への責任を持つ意気込みと・歴史という他人の主観に加えてどのような道具をどう使うか、組織を動かすには必要なのだと思います。


どう使うか 武力と政治力に関して


 そのためには何を目的としてどう使うか、細かいところだけでなく大きなところを見ます。それには武力と政治力があります。武力と政治力は本来同じものではありません。

 武力、即ち力は歴史で言うと鎖国などの押し付けられた状況に対し、外国への羨望や政治への不満、災害への怒りを通して成長の機会と捕らえて動くことが第一に大事です。

 政治力とは相手を説得させる力です。こちらが強気に出すぎても相手に要求は呑んでもらえませんし、かといって逆に八方美人に徹すると身を滅ぼします。バランス感覚を身に着けることが望まれます。


武力と政治力を扱うトップとしての器


 トップが周りに働きかけ、一緒に力を合わせます。その際、死する覚悟で行動するとほとんどのことが出来ます。勿論成功するには運も必要ですが、続けるにはそれだけでは持ちません。一つを見て全てを信用できるわけではないですが、そのような強さが必要です。

 これを通して明治政府の建立を自由への革命と捉えることが出来たり、戦争を平和へのステップとして思ったり、あるいは官僚を行動の後押しさせるようにする、苦難な状況でも前向きにことが出来るのではないかなと思われます。

以下を読んで考えました。
山内昌之 リーダーシップ 新潮社 2011.10です。

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