自立を支える自分とそれを支える椅子としての役割


 摂理として、「弱肉強食」というものがあります。強いものは残り、弱いものは淘汰されるというものです。人間の世界にもそれはあり、具体的な例として「格差」や、「いじめ」があります。こうした差はどうしてもできてしまう世の中で、強く生き残るためにはどうしたら良いのでしょうか。それを考え、書いてゆきたいと思います。


事前の摂理と処世術


 弱肉強食の人間社会を生きるためには①事実を素直に受け取ることや②事実から反面教師として学ぶことで成長していく必要があると思われます。

 これら事実を素直に受けとることと反面教師として学ぶこととの2つを通じて、成長する機会はいくらでも、またいつでも持てると思います。こうした考えを元に、問題が起こる前に根回しをしたり時には他人を傷つけることのない「上手な嘘」を用い生きてゆくのが俗にいう「処世術」と呼ばれるものです。


素直に受け止めるための循環


 そのなかで、特に事実を素直に受け止める/反面教師とする場合には
  1. 期限を決めてなぜ?から行動をうながすこと
  2. 必要な物を必要な分だけ得ること
との循環を通して成長していく必要があると考えられます。

 例えば部屋を掃除する場合において掃除をしないとどうなるか(病気になったりする)を考えたり、時間には皆同じだけの限りがあることを認識したり。全てを手に入れることはできないことから必要な物を最低限持つことで、燃え尽き症候群も防ぐことができると考えられます。

 また一般的に有害と考えられるもの(ゲーム、暴力シーンなど)も、本当に必要なものを必要なだけ得られれば問題はないと思いますしもしくは明らかに反社会的なものが欲しい場合、何かしらの反動からそうした欲求が来ていることも考えられます。
 ですから何を自分が欲しがっているか自分を見極めることが必要です。


循環を支えるもの


 こうした循環を見出すために親や上司、先輩や指導者として必要なことは、約束を守ってもらうためにまず自分から約束を守ったり育てた人が問題を起こした場合には、自分の育て方が悪かったのだと反省することで一点ではなく、長い視野を持って次の育て方に活かして欲しいと思います。

 また、他者の育て方を見て学ぶということから「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があるように、学ぶ機会をほかの人から与えてもらうことができるかもしれません。そのためには同じような立場の仲間との連携が必要になると思われます。

 さらに、指導者は相手の感性を認められるだけの度量を持ち、親や指導者が一方的に何でも決めてやる考えから、成長に従い指導者と被指導者が一緒に考えることができるようば見守る場や立場が必要なのかもしれないと思いました。



それを以下を読んで考えました。
河村都 『自立心』の育て方 アントレックス 2014.10です。





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