精神保健福祉士の実習 指導者が必要なもの2 スーパービジョン



















 実習生を指導し、自分と同じ方向を向いてもらうにはスーパービジョンという方法を取ることがあります。スーパービジョンとはwikipediaによると
援助職者(スーパーバイジー)が、熟練した指導者(スーパーバイザー)から助言、示唆などの教育を受けることをいう。

と記されています。


スーパービジョンとは


 スーパービジョンは本来契約のもとに成り立っている面接関係のものです。限られた時間や場において、バイザーが関わることでバイジー(自分)にバイジー以外の情報が加えられ、一方でバイジー(自分)の中で感情や既存の技術を捨てることで、バイジー(自分)の中で技術が洗練されます(下図参照)。

図1.スーパービジョンの関係 
バイザイザーからの助言を受け感情や技術を捨て洗練される。


















 施設側・指導者側としてバイジー(実習生)に情報を与える際、人為的なアクシデントではなく自然発生的なハプニングを、どうプラスに考える手助けを与えてあげられるかが重要です。


スーパービジョンでできること


 上記にも記しましたがスーパービジョンを続けることでバイジーの技術の洗練はもちろん、それ以外にもバイジーのアイデンティティを確立することができます。アイデンティティを確立するには、得られた情報を以下の三種類に分けることが重要です。

①自身の中にある問題からの弱点、得意の確立。
②他職種との違いからのPSWの役割の認識。
③所属組織のなかでのPSWの役割の認識。
です。それぞれどういうことかを以下に記します。

 ①の自身の中にある問題からの弱点、得意の確立とは、自分を理解促進し、自己研鑽します。自身の不安や防衛を促し、自己を見つめ直します。健康状態も聞き、悪化した場合には対処をします。
 ②の他職種との違いからのPSWの役割の認識とは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士や臨床心理士など他職種との情報交換を通じて、どのような人がいるのかあるいはどのような仕事の限界があるのかを学んでもらいます。
 ③の所属組織のなかでのPSWの役割の認識とは、同じPSWでも事業所の中においては役割が異なることがあります。ですからピア関係として同職種での協力も必要で、相互成長が望まれます。


実務とスーパービジョンを結びつけるもの


 実習をするには実務とスーパービジョンとを関連付け、効率的で実施する順番、優先的に処理する順番を考える必要があると思われます。

 そうした情報を仕入れ、優先順位をつける場合には、より効率的に実習を行うため、マネジメントの考え方を用います。すると限られた資源を有効的に使うことが可能です。

そこで次回はマネジメントについて詳しく
書きたいと思います。

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