PSWとして役割と自身の問題
PSWにとって、PSWとしての役割と自分自身としての問題を分けて考えることは重要です。これが出来ないと自分だけでなくお客さんも最良の生活を考えることは難しくなります。
ですからここではPSWとして活動していくにあたり考えたほうがいいであろうそれぞれについて書きました。
PSW仕事上の役割
現状、多くの福祉が医療の中に存在するわけですがその中で倫理綱領や法律上の決まりがあります。それらを時折振り返り、実際の問題へ対処することが重要です。定期的にそのような学ぶ時間をとってもいいのかもしれません。
そのうえでPSWとして問題へは実際に取り組んでわからないことへの対策を考える必要があると思います。考えられる問題として
- 生活全般なことと
- 働くことと
生活全般問題への対処としては居場所づくりがあります。病気前提で考えることなく、存在するだけでもいいと認めるのです。経済的に自立していたとしても人は話したりしたいものです。ですので居場所を作り、存在するだけでいいよ、ということでさらに成長することが可能だと考えています。
次は働くことです。日本人の国民性なのか何なのか、「働かざるもの食うべからず」「仕事は忍耐」「ガマンして何ぼ」といった風習のようなものがあります。勿論それはそれでいい面はあるのですが、仕事は生活の全部では有りません。あくまで生活の一部です。ですから自分を苦しめてまでするのはあまり望ましいことではないです。
さらになんでも完璧に出来る人などというものは決していないので出来ることと出来ないことを学び、それを知った上で、好きなことを伸ばすことが必要になる気がします。(注)必ずしも出来ることを伸ばすのではない。
仕事についてさらに細かく、作業所や福祉工場においては福祉だけでなく実際の仕事をすることもあります。
- ボランティア
- レストラン
- 手芸
一般企業において判断に迷った時にもいえますが、問題が発生した場合には一度組織の理念に立ち返ることも必要になると思います。なお、理念に立ち返っても問題を対処することが出来ない場合、状況によっては企業や大学へ働きかけて「新たなサービス」や「新たな道」を創りだすことも必要となる可能性が高いです。
上記、生活全般、働くこといずれも基本的に福祉においては相手の決定を尊重しますが、意思決定がしにくい場合にはどうするか、考える必要があるかもしれません。特に本人、家族、医師など、判断が異なる場合も少なくないのでどこで折り合いをつけるか、何をよしとするか考える必要が出てくることもあります。
私は基本的に相手の決定を尊重しますが状況によって判断が異なってくるので、ぜったい的な基準はありません。
PSW自分としての考え
そうしたPSWとしての役割を考える一方で自分としての考え方・生き方を整理する必要もあると思います。
考え方は「できない視点」から「できる視点」を持つことが大事で、接し方も段階を踏んで変えていく必要があります。また物理学のように影響を与え続けても必ずしも良くなるとは限らない。そうした意味で忍耐や余裕を持つ必要があると思います。
つまり出来る可能性を持つには持ちますが結果の良否は常にわからない、ある意味「賭け」のようなものであることも考える必要があります。
さらに自分自身の問題として過去の出来事をどう捉えるか、その考え方の柔軟性を持つことも必要で、加えて指導する上で管理視点を持つことは勿論ですが、例えば自分自身の過去のモヤモヤした気持ちを言語化することもひとつの専門性と考えられます。
お客さん相手の場合はもとより、自分にとってもこれからの人生で今が最も良く幸せを感じられるような関わり方を考える。そうするためには、お客さんも自分と変わりない、同じようなものであるということを気づくことも重要と考えられます。
次回は記録のつける意味について書いてみます。
コメント
コメントを投稿