一に差別化二に関係
差別化も必要ですが関係を維持することも必要です。 |
自社で「ものづくり」を行う場合、はじめに差別化や技術力を持つことが大事ですが、その次には「他社との良い関係を作る」ことが大事となります。この「他社との良い関係を作る」場合にはなぜ、どのようなことに気をつけ、どうすればよいのでしょうか。それらを明らかにするため、ここでは他社と良い関係を作るための方法を示すとともに、この事例から我々の生活ではどのようなことが応用できるか、といったことを書きました。
関係性を望まれる状況
BtoB(ビジネスtoビジネス:企業間取引)を主とするものづくりの企業において、第一に求められるものは「他との差」や、「技術力」の高いことです。そして第二には「他社との関係を持つ」ことが求められます。
なぜ二番目に他社との関係を持つことが大事かと書きますと、それがない場合には、自社が裸の王様になってしまうからです。するとせっかく自社が技術力の高い良い製品を作ったとしてもそれを売る販路が出来上がらなかったり、あるいは改良に向けての情報も入ってきたりしません。
これは企業にとって良いものを作り続けようと思った場合には問題です。そこで「他社との良い関係を作る」方法を考えます。
強気を伸ばし、弱気は協力する。
通常企業で成長戦略を練る場合強い、弱い、機会、脅威をそれぞれ図示したSPOT分析をします。すると自社で強いポイントや、弱いポイントが見出せます。
そして自社の強いポイントは以下の方法を使って新しい発想や攻める場所を生み出します。1、枯れた出来事の組み合わせで新しい出来事を作り上げる。2、これまで問題とされてこなかったことを改めて問題として提起する。
また自社の弱いポイントは他社との協力をして、対策を打ちます。ここで他社との関係が重要になります。人にもそれぞれ得意・不得意分野があるように企業にとっても得意・不得意分野はありますから、自社の弱いところを他社の強いところでカバーします。
協力を図る方法
こうした「自社の弱い部分を協力してもらう」といった関係を作るにはどうしたらよいのでしょうか。
ひとつに、自社の強いところや弱いところを認めたように、他社の強いところや弱いところを認めることがあります。無理して「認めない」頑固父親のような会社もありますが
認めなかったところで自社の弱いところは変わりません。ですから協力できるところはできるところとして素直に認めてしまった方が問題への解決は早いと思われます。
例えば、メーカーでしたら販売網の強い商社と協力してお互いが強い部分を補い合う場合がいえます。
個人でも応用できること
こうした例は個人でも応用することができます。上記の自社を自分、他社を他者と考えますと自分が良く生きるために①差別化し、②協力をする、ということです。
①差別化では自分のできることやできないこと、自分のしたいこととしたくないこと、協力者や脅威を明確化します。
②協力では自分の中で強いところは強め、弱いところは他者に協力を要請します。
すると自分と他者とがお互い助け合いそれぞれ良い生き方ができると考えています。(必ずしも自分と他者が1VS1でなくとも良い。)
なお、このように他者が協力してくださった場合は、感謝を忘れないようにしたいです。日本には「いつまでもあると思うな親と金」、「情けは人の為ならず」ということわざがあります。これらはそれぞれ
前者は
いつまでも親が面倒をみてくれるわけではなく、親はいつか死ぬものであり、あると思っていても金は使えばなくなってしまうという意味から。後者は
人は誰かに頼る心を捨て、節約して生きていけということ。
「人の為ならず」は、「人の為なり(古語で断定で「人のためである」の意味)」の全体を打ち消しの「ず」で否定しているので、「人のためである+ということではない」。つまり、「人のためばかりではいない」の意味となる。という意味ですが、この二つのことわざを融合させることで「他者への感謝」の重要性を認識することができます。
実際私もある写真屋さんと関係を持つことで、撮影をしていただけたことがありました。その方には大変感謝していますし、またそのようになったのも写真屋さんとの関係があったからなのだろうな、と、思っています。
それを以下を読んで考えました。
心が折れない働き方 岡野雅行著 青春出版発行 2011.12です。
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