情報の取捨選択を通して仕事の依頼主を慮る

書道は究極のキーワード学かも知らん

























仕事の依頼をし去れる場合の気遣い


 仕事は依頼する側と依頼される側とがいます。通常依頼する側、即ち依頼主は、進捗がどうなっているのか常に知りたいと思っています。
 一方依頼される側は中途半端な進捗状態よりも一秒でも早く、出来る限り完璧に近い形で依頼主に仕事を渡したいと思っています。

 このように依頼主と依頼される側とで気持ちが大きく異なっていて、仕事上でトラブルが発生し、状況が悪い方向に転がると問題です。
 特に依頼される側が「依頼主に連絡するのは迷惑だ。」と考え、トラブルが起こっていても依頼主に連絡を怠ってしまう場合が問題です。場合によっては時間も内容も、依頼主の希望とは大きく外れてしまうことがあります。
 ですからこうした悪い状況を防ぐ必要があります。そのためには、依頼される側がトラブルの発生する以前から、依頼主への「マメな」フォローをすることが求められます。

 では自分が依頼される側になったとしてこうしたマメなフォローを依頼主にするにはどうしたら良いのでしょうか。ここではその方法を書きます。


情報を仕入れて捨てる。循環する。


 はじめに①事前に相手方と自分との違いを知ります場合によっては本などを使って世間と自分との「ずれ」を認識しても良いのかもしれません。その際、自分の知っている部分は全体の一部かもしれないという気持ちを持ちながら、出来る限り多くの情報や見方を持ちます。
 そして次に②文章なり言葉なりで短く伝えます。そのためには、例えば・5W1H(なぜ、いつ、どこで、何を、何が、どうするを示すこと)や・KJ法(帰納法の応用し、グループ化すること)といった技法を利用して暫定案を作り、常に修正できるようにします。その際上記の技法を使う場合には「型を守り、慣れたらそれを破り、最終的には離れる」ことで、自分なりの表現方法を身につけられます。
 上記①、②を循環させることでマメなフォローが出来ると考えています。

 なお、日本では一を聞いて十を知るという言葉があります。内容は以下のようです。
一を聞いて十を知るとは、物事の一端を聞いただけで全体を理解するという意味で、非常に賢く理解力があることのたとえ。

 このようなことは私を含め凡人にはできません。1を聞いても1を知れるかどうかも怪しいです。ですから依頼される側と依頼する側とがともに凡人の場合、知る際には1以上を知ることは重要ですし表現する際には相手の状況に合わせていろいろな1の示し方を準備しておく必要があります。(「いち」なのか「一」なのか「one」なのか、など)


技よりここの問題


 しかし考えてみるとこのような小手先の技術をいくら磨いたところで結局は相手にマメに伝えようと思う「心」が無い限り相手に伝わらないことが多いのではないかと思います。

 ですからそれを考えると、はじめに「伝えたい」という気持ちを持つことそのものが重要になる気がします。




それを以下読んで考えました。
樋口裕一 頭のいい人は「短く」伝える 大和書房 2011.1です。





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