ブラック企業を渡る場合の考え方
労働条件の悪い職場組織をブラック企業と呼びます。多くの新卒の方は多くの中小企業がブラック企業ではないかと怪しまれ、それらの企業を入らないようにしようと大企業に受かろうと考えます。
しかしいくら大企業といえど新卒枠は限定的です。ですので多くが落ちて中小企業に行くことになります。また大企業であってもブラック企業であることはあります。
すると働き出してから、やりたくない、こんなはずではなかったなどと言います。場合によっては「この会社はブラックだ」などといって辞めてしまいます。
私はこれは場合によってはもったいない意味で問題だと考えます。
ではそうしたブラック企業を渡り歩くにはどのような考えを持ったらよいのでしょうか。ここではそのようなことを書きたいと思います。
ブラック企業という言葉はだいぶ浸透している。
ブラック企業という言葉はこのサイトを見ると2013年に今野晴貴さんが著作で使われたことで広まり、流行語にも選ばれた言葉のようです。もともとはネットスラング発祥であった気がします。
最近、私が京都にいてるときにも、町中でいたるところに貼られている共産党さんのポスターの中で「ブラック企業を許すな」というものをよく見ました。そういう意味では、一般市民の間にもこの言葉はだいぶ広がっていると思われます。
このような言葉は昔から使われていてたとえば私が小中学生の頃には「3K」とか「5K」とか言われていました。(汚い、臭い、給料が低いの頭文字をとって3Kとか)簡単に言ってしまえば悪い労働条件の場所です。
そもそもブラック企業って悪いことなの?
これらの会社はメディアや口コミなどでも悪いことばかり伝えられますが、場合によっては反面教師的な部分で役立たせられることがあります。
たとえばこういう悪い環境に敢えて行って偉くなったら自分のやりたいようにやれる、と思われることがあるからです。最初に言っておきますが私には無理です。
ですのでブラック企業にい続けて変えられるかもしれない、変えてみせる、という目的意識がある方がいるのならば、その方にとってブラック企業はスリリングな鍛錬の場となります。
またそうした企業でたとえ幹部にならずとも、数ヶ月や何年でも続く人がいたら忍耐力がある意味で私はすごいと思っています。そのようなブラック企業で働き続けてきた方には、その忍耐力を使って是非他で大成して欲しいです。
一方で立場を変えてみる
そんな簡単に考えを変えられない駄目だと思われている場合には、上司と自分との立場を入れ替えて考えてみる、つまり相手の立場になってみる方法もあります。
特に中小零細企業の場合、相手が創業者であった場合を考えます。そうした場合、創業者はたいてい事業をし始めの時にはお金も信用もない状況からスタートします。あったとしても資金を多く借りていることもあります。
そうした場合に事業を存続させるかあるいはたたむかといったことを見極める目を持地続けないとなりません。が、少しでも可能性があるのならば事業存続させたいと思うものです。
そう考えると、給料が払われなくならないことはないにしても社員の労働環境を見られなかったり、改善したりする部分はおざなりになってしまう部分も、ひょっとしたら致し方ないのではないか、とも考えられます。
もちろん社員のことは無視して自分は悠々自適に社長出勤、運転手つきのロールスロイスで出社、などとというのであれば問題はあるのでしょうが。そうした意味では上司や経営者の観察をすることは重要です。
コミュニケーションをとろう
そして観察できたのであればそれも考える要素として、身近な存在である経営者になぜその仕事をし始めようと思ったのか、一番初めはどういう状態だったのかを聞いてみるのも良いことなのかもしれません。
お互いに理念のような通ずる部分を共有し、仕事に張り合いが出るかも知れません。また話をすることでまったく許せなかった相手も多少は許せる部分の出てくる可能性もあるでしょう。
そうした前向きな気持ちに変わられたらこれまでとは違った新たな仕事のスタイルが身につけられるかもしれません。
あるいは逃げるのもあり
日本では忍耐力とか我慢をすることを美徳のように感じる方もいるのかもしれませんが、上記の方法のように自分の考えを変えるだけでなく、自分が辞めるという方法もあります。
どうしても「辞める」、や「逃げる」というと悪いイメージのぬぐいきれない部分はありますが、あくまで次回の戦場に向けて体力を温存するための「戦略的撤退」といいかえれば、多少は悪いイメージも良いイメージに緩和されます。
また自分がその環境で駄目だったとしても他の人にとっては良い環境と感じるかもしれません。加えて仮に職場の雰囲気や労働環境を変えられないのなら、その職場に合わせようとするだけ無駄です。でしたら諦めて次に移ることも考えたらよいと思います。
日本に会社は何万、何百万とあります。ですので探し方によっては、たとえば別の地に行くことにこだわらなければどこかしら自分の合う環境の会社を見つけられるのではないでしょうか。そうした広い目を見れたら気が休まるのかもしれません。
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