福祉作業所指導員という仕事
福祉作業所の指導員という仕事があります。この仕事はイメージしにくいかも知れません。ですのでここではどんな仕事か。何が必要かといったことを書きました。
登録している利用者さんと一緒に作業をしながら、その人に何が向いているか、あるいは何が向いていないかを一歩下がった視点で見極めます。
作業の内容は場所によってまちまちですが、畑作業をしたりミシンや針仕事を用いて手工芸を行ったり、あるいはパンや饅頭などの食べ物を作るところ、さらには客室清掃や一般企業の清掃のされることが多いです。
そして作業や話し合いからの記録・計画書を通して利用者さんの成長を導きます。それぞれの人には違いがあるので、作業をすると決めたらそれを見守る必要があります。のっけから小中学生の学校の先生のように、皆画一化して指導することはNGです。
記録や計画は一年間の計画から月々の計画、最終的には日々の計画と落とし込み、それと日々活動している内容の差異を認識して週1回なり月1回のモニタリング時期に次の活動期間における目的や目標を計画してゆきます。
就労支援事業所にはA型とB型とがあります。A型は利用者さんを従業員のように最低賃金以上で雇用し、B型は雇用契約を結ぶことなく(最低賃金以下でも)雇用します。B型に比べるとA型はコストや経費を重視する傾向にあるようです。
働く形には住み込み型と通所型とがあります。後者の通所型の場合、作業時間は概ね9:00-15:00です。場合によってはもっと遅くの時間まで行うこともあります。その際利用者さんが病状の都合で作業し得ないこともあるので、そうした利用者さんのし残した仕事をこなす必要があります。
どうしても時間の配分が難しいこともあり、指導員は作業時間後(15:00-17:00くらい)に記録をつけることが多いです。先の利用者さんのやり残した仕事もあいまって、残業を余儀なくされる場合があるかもしれません。
作業所のような福祉施設は国や地方公共団体から運営助成を受けていることが多く、その助成採用基準はわけが解らないことが多いです。そうした意味では事業運営するには国や地方公共団体へのコネが必要になります。
必要なものは特にないと思いますが、利用者さんが将来企業に就職することを考えるのならば、指導者はあらかじめ企業における勤務経験があると会社に勤めるためのアドバイスが出来るかもしれません。
また先に示したように福祉関係や行政の知識やコネがあると助成が得られる面で役に立つことがあります。
精神保健福祉士として作業所で働く場合、過去に精神疾患に罹患してその末にPSWの指導員になる方が居ます。そのような方は自分が過去に利用者さんと同じような体験をしていて利用者さんの気持ちにより添えるという部分では非常に強い強みといえます。しかし一方で利用者さんに引きずられてしまうと、とことんまで落ち込みます。
そうした意味ではPSWになるにあたって精神疾患を経験しているということは諸刃の剣となりえます。経験は必ずしも利用者さんに表明する必要はありません。ですので、あえて自分の過去を公表せずにうまい形で過去の自分の経験を使う場合もあるのだと思います。そうした場合、少なくとも利用者さんの前では自分の精神疾患を患っていた記憶は墓場まで持っていくだけの心持ちが必要だと思っています。
またそもそも利用者さんと指導員とは役割や存在、目的が違います。利用者さんは病気に向き合う自分という存在として理解する必要がありますが、指導員の場合には精神保健福祉士や組織として利用者さんに成長してもらうため適切な指導をしてゆかなくてはなりません。ですから利用者さんに接する前に自分の考え方や生活をあらかじめクリアしておく必要があります。
以上をまとめますと既に精神疾患を患っていて、PSWの指導員として働こうと考えている方がいるとしたら、利用者さんがピンチになったとしてもそれをいなせるスルースキルや、利用者と支援者は根本的に違うと言った考え方のをあらかじめ持っておくことが必要です。
また割り切ることも重要ですが、変に指導者だからといって気張ったり、あるいは全くやる気が無いようですと勤まりません。ですので気持ちも仕事もどちらもそうですが絶妙なバランス感覚が必要です。
どんな仕事をするか
登録している利用者さんと一緒に作業をしながら、その人に何が向いているか、あるいは何が向いていないかを一歩下がった視点で見極めます。
作業の内容は場所によってまちまちですが、畑作業をしたりミシンや針仕事を用いて手工芸を行ったり、あるいはパンや饅頭などの食べ物を作るところ、さらには客室清掃や一般企業の清掃のされることが多いです。
そして作業や話し合いからの記録・計画書を通して利用者さんの成長を導きます。それぞれの人には違いがあるので、作業をすると決めたらそれを見守る必要があります。のっけから小中学生の学校の先生のように、皆画一化して指導することはNGです。
記録や計画は一年間の計画から月々の計画、最終的には日々の計画と落とし込み、それと日々活動している内容の差異を認識して週1回なり月1回のモニタリング時期に次の活動期間における目的や目標を計画してゆきます。
形としての作業所
就労支援事業所にはA型とB型とがあります。A型は利用者さんを従業員のように最低賃金以上で雇用し、B型は雇用契約を結ぶことなく(最低賃金以下でも)雇用します。B型に比べるとA型はコストや経費を重視する傾向にあるようです。
働く形には住み込み型と通所型とがあります。後者の通所型の場合、作業時間は概ね9:00-15:00です。場合によってはもっと遅くの時間まで行うこともあります。その際利用者さんが病状の都合で作業し得ないこともあるので、そうした利用者さんのし残した仕事をこなす必要があります。
どうしても時間の配分が難しいこともあり、指導員は作業時間後(15:00-17:00くらい)に記録をつけることが多いです。先の利用者さんのやり残した仕事もあいまって、残業を余儀なくされる場合があるかもしれません。
作業所のような福祉施設は国や地方公共団体から運営助成を受けていることが多く、その助成採用基準はわけが解らないことが多いです。そうした意味では事業運営するには国や地方公共団体へのコネが必要になります。
仕事をする上で必要なもの
必要なものは特にないと思いますが、利用者さんが将来企業に就職することを考えるのならば、指導者はあらかじめ企業における勤務経験があると会社に勤めるためのアドバイスが出来るかもしれません。
また先に示したように福祉関係や行政の知識やコネがあると助成が得られる面で役に立つことがあります。
精神疾患を患っている人が指導員になる場合
精神保健福祉士として作業所で働く場合、過去に精神疾患に罹患してその末にPSWの指導員になる方が居ます。そのような方は自分が過去に利用者さんと同じような体験をしていて利用者さんの気持ちにより添えるという部分では非常に強い強みといえます。しかし一方で利用者さんに引きずられてしまうと、とことんまで落ち込みます。
そうした意味ではPSWになるにあたって精神疾患を経験しているということは諸刃の剣となりえます。経験は必ずしも利用者さんに表明する必要はありません。ですので、あえて自分の過去を公表せずにうまい形で過去の自分の経験を使う場合もあるのだと思います。そうした場合、少なくとも利用者さんの前では自分の精神疾患を患っていた記憶は墓場まで持っていくだけの心持ちが必要だと思っています。
またそもそも利用者さんと指導員とは役割や存在、目的が違います。利用者さんは病気に向き合う自分という存在として理解する必要がありますが、指導員の場合には精神保健福祉士や組織として利用者さんに成長してもらうため適切な指導をしてゆかなくてはなりません。ですから利用者さんに接する前に自分の考え方や生活をあらかじめクリアしておく必要があります。
以上をまとめますと既に精神疾患を患っていて、PSWの指導員として働こうと考えている方がいるとしたら、利用者さんがピンチになったとしてもそれをいなせるスルースキルや、利用者と支援者は根本的に違うと言った考え方のをあらかじめ持っておくことが必要です。
また割り切ることも重要ですが、変に指導者だからといって気張ったり、あるいは全くやる気が無いようですと勤まりません。ですので気持ちも仕事もどちらもそうですが絶妙なバランス感覚が必要です。
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