無秩序社会の生き方


 無秩序な現代社会を楽しく、有意義に生きるためにどのような考え方を持ってどう生きていくのが良いのでしょうか。ここではその方法を過去のいくつかの参考文献をまとめて書きました。


無秩序社会でもたれるもの


 ものは何でも秩序のある方向から秩序の無い方向へ移行します。これは科学で言うところの「エントロピー増大の法則」です(TΔS<0)。人間もそれが当てはまり、仕事でいうならばできるラクな仕事へ。ラクで高収入な仕事を選ぶ傾向にあります。

 こうした無秩序さを求めることはある程度は必要ですが、行き過ぎると成長することができなくなる意味で危険です。もちろん無秩序の中でも困難や乗り越えポイントなど成長できうるポイントを作り出すことも出来ますが、無目的に無秩序さを求めてしまうのはやはり問題です。
 
 なぜなら無秩序に従ってしまうと、一つに執着すること、即ち独占する考えが大きくなってしまうからです。独占的な考え方が大きくなってしまうと、そのときは良いとしても、以後成長する取っ掛かりがなくなってしまいます。

 例えば畑の野菜でも今年の収穫をある程度残す、取らないことで来年以降も収穫することが出来ますが、すべてを取ってしまうとその時期にできた果実を摘むだけでなく、翌年以降に取れるであろう育つ芽(すなわち可能性)まで摘んでしまうことになります。


執着には心の弱さがある

 こうした可能性を摘んでしまうこと、言い換えると執着してしまう行動背景には「心の弱さ」が関係しているのだと思います。

 自分が思っているほど大きな能力が無いからこそ強がっていようとしている、形で残そうとする、という部分があるのかもしれません。

 ですからそれを防ぐには実年齢に関係なく精神的に大人になる、脳能力を鍛え続けることが重要です。そうするためには日々

①続ける方向

②継続力

を定めることが必要になります。


続ける方向と継続力とはそれらを得るには


 ①の続ける方向は良くも悪くも考えることができます。良いことの例として、研究開発者なら論文を定期購読したり文章を発信し続けたりすることがあります。逆に悪いことの例として犯罪をすることがあります。ひとつあたりの規模は小さなことでも、それぞれ良い悪いのあることを認識したいです。

 ②の継続力は集中をすることで得られます。すると自分の考えを深化させられます。その集中する方法の一例として、仏道では瞑想をすることがあげられ、①ひとつひとつの呼吸や②細かい感情を集中する「無」から見出せられるかもしれません。

 さらに行動を続けることで行動に余裕ができ先行きを見通す力を養えられる可能性があります。


①②で洗練されたものを他者との協力で問題解決


 こうして①続ける方向と②継続力によって深化されたできごととを、自分を赦してもらえる相手や環境を持ち、一人では解決できない問題を解決することで実践的な問題への対処が可能です。

 自分に素直になって、頼れる相手を探す。すなわち言い換えると相手との差を認め、バランスを持ってお互いがお互いを鍛える必要があると考えられます。

 すると共感が出来るだけでなく、それぞれの違いから課題や課題からの解決を見いだすことができ、さらに自分に自信が付き、他人を褒め称えることも出来ると考えられます。

コメント

このブログの人気の投稿

精神保健福祉士の実習 指導者が必要なもの5 細かい考え、コメント

理系と文系とにおける論文作成方法の違い

恋と愛との違い、愛への昇華方法